ただいま ページ13
｢…ただいま｣
妖｢おーおかえりなさい。どうでした？学校｣
｢…悪くは無い｣
妖｢それは仰高です♪…ところで、帰り道2人に挟まれて歩いておりましたけど…お友達ですか？｣
｢…友達って呼べるのか分かんねぇけど｣
妖｢ふふ、きっと仲良くなれますよ｣
｢なんでそう言えんだ？｣
妖｢同じ妖怪が見えるもの同士って意味です♪｣
｢どうだか…｣
ニコッと妖斗が笑い、｢ご飯、出来てますよ｣と言う。
｢食べる｣
妖｢やっぱAは可愛いですねぇ…｣ﾎﾞｿｯ
｢あ？なんか言ったかよ｣
妖｢いえ？なんにも♪｣
｢はぁ〜…｣
他愛のない会話だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
月明かりに照らされる部屋は、神秘的な物を表しているかのように明るかった。
目の前で眠る自分の想い人を見ながら、ふっと笑みを漏らす。
妖｢…変わりまへんなぁ｣
？｢そーだよねぇ、むしろこの天使の寝顔は変わんなくていいよ｣
一人しか居ないはずの部屋に、もう一人、女の声が響く。
妖｢…あんたはんも変わりまへんよ、｢夜見｣はん｣
夜｢そーかなぁ。変わったと思うけど｣
妖｢変わったのは名前だけでしょ｣
夜｢変わってるもん！｣
妖｢ハイハイ…ところで、なんで影でコソコソAを守ろうとするんです？もうちょっと堂々とした方が…｣
夜｢えー、それじゃあこの子は｢何が正しいのか分からなくなる｣じゃん｣
妖｢…と、言いますと？｣
夜｢自分の姉を殺したのは妖怪の筈なのに、その姉が妖怪になって自分を守ってくれてるって気づいたら、ごっちゃになるくない？｣
妖｢まァ確かにそうですけどねぇ…｣
夜｢だからあんたをAの側近になるように仕向けたんじゃない｣
妖｢だからってあんなボロボロにする必要ないじゃないですかァ…結構痛かったんですよ｣
夜｢まあまあ、あんたは｢私を殺した｣んだし、そんくらいやってもいいっしょ！｣
妖｢…まァそうですねぇ。でもいつか、Aは思い出しますよ｣
夜｢まあこれから朱雀や玄武っていう剣舞魔神とも関わっていくからね。Aは気まずいかな？w｣
ケラケラと笑いながらそういう夜見。
不意に目を鋭くし、声のトーンを下げながらこう言った。
夜｢…たとえ仲間だったとしても、Aは渡さないよ｣
それは恐らく、自分への警告。
妖｢…頭の片隅に置いておきますわ｣
そう言い、部屋を立ち去ろうとする。
妖｢メリィにもよろしくね｣
その声に耳を傾けながら。
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クランドール・ブラッディ - ヤンデレ来て欲しいです！お忙しい中ありがとうございます！ (2021年5月4日 22時) (
レス) id: fad690bd23 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶黒狐@(プロフ) - ありがとうございます！ヤンデレは正義と思ってるのでもっと頑張ろうと思います！ (2019年4月22日 13時) (レス) id: 82343ea2fc (このIDを非表示/違反報告)
まらそ - ヤンデレは読んでて怖楽しい！(？)これからもお忙しいかもしれませんが、頑張ってください。 (2019年4月22日 13時) (レス) id: 16a78ad417 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶黒狐@(プロフ) - ありがとうございます！はわわ…すっごい嬉しいです…！！ (2019年3月30日 8時) (レス) id: 82343ea2fc (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆 - 最高にいい作品だと思います！続き楽しみにしてます (2019年3月30日 3時) (レス) id: 38976ecf1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡蝶黒狐@ | 作成日時：2019年1月14日 23時
