○ ページ36
「この船に乗っていた人間はお前一人だけ。他のは全部、人の意識だけを入れた人形。坂田が魔法を解いたから、今頃、乗客全員、家でぐーすか眠ってる」
言っている意味が分からなかった。分からないフリをしていたかった。でも、私の頭は勝手にその言葉の答えを導き出す。
元々、この船にいた人達は、人形にされてて、
意識だけが、人形に入ってて、
私は、人形にされなかった、人間で、
魔物が食べるのは、人間で
最初から、彼等の目的は"私"を食べる事
堕天使は満足そうに笑った後、押さえつけていた手を離して、私の上から降りた。それまで隠れていたどす黒くて、決して美しくはない夜空が目前に広がって、私を嘲笑う。
(何もかも、無駄だった…のか)
家に帰れると思って、クリアした3つのゲームも
覚悟を決めた、あの選択も
全て彼等の手の中で踊らされていただけで、彼等に弄ばれていただけの時間で。結局、最後は食べられるだけの運命で。
思わず、溢れそうになった自嘲的な笑みを手で覆い隠した。
空を見ている事すらもバカバカしくなって、起き上がった。変わらずにそこにある4つの影が、忌々しくて仕方がない。
「他に何か言うことあったっけ？」
「魔王様が人間を喰うと同時に俺等も君のこと食べるよって話とか？」
「あーそうそう、それもそうだ。今聞いてた？そーゆー事だから宜しく」
頷く代わりに睨みつけた。けれど、所詮家畜がどんな反応をしようがどうでもいいのか、彼等は自分達の会話に戻った。
「あと、人間が人間界を離れたら、そのまま存在が消えてしまうって話もですね」
「……きえる？」
「そ、誰も君が攫われた事も、いない事も気づいてないし、そもそも知らない。だから、誰も悲しまない。僕等、魔物の存在がバレる事もないってこと」
「みんな、私の事を忘れてるって事？」
「うん。多分、君の家族も友達も、みんなスッカリ忘れてると思うよ」
何食わぬ顔で告げるセンラさんに、ふぅん、と素っ気ない返事をした。感情がなくなったみたいに、何も感じられなかった。
ただ、右耳から左耳に会話が抜けていくだけ。
コツン、とふいに目の前が真っ黒になる。見上げると頬に赤みをつけたままの坂田さんがいて、私をにっこりと見つめていた。
「ねぇ、血ィちょーだい？」
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。りうむ 。 - そうなんですね(´∀`*) 覚えていてくださって嬉しいです！(>ω<*) (2020年5月12日 23時) (
レス) id: a1d0ac6eed (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 。りうむ 。さん» あぁっ、りうむさん！！前作に引き続き、コメント、そして応援までありがとうございます！！そう言って貰えて嬉しいです！ちょっと張り切って作ってみました笑笑 (2020年5月12日 0時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
。りうむ 。 - 1ゲームごとの画像を細かくつくっていてすごいですね！！(語彙力がなくてすみません(>< )) 応援してます！！(´ω`*) (2020年5月12日 0時) (レス) id: a1d0ac6eed (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 紅灯-あかり-＠crewさん» コメント、ありがとうございます！そう言って頂けてすごく嬉しいです(≧∇≦)これから志麻さんが大活躍（？）する予定なので、良かったら見に来てやってください笑 何時でもお待ちしてます！ (2020年4月28日 21時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
紅灯-あかり-＠crew(プロフ) - 初コメ、一コメ失礼します！あ、すきです。志麻くんに首絞められるの見てゾクゾクしちゃった自分がキモくて怖いです(震え声)何時も見てます！更新頑張ってくださいね！ (2020年4月28日 0時) (レス) id: 7ac7f90b4f (このIDを非表示/違反報告)
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