2.An emerald ページ5
ふと気がつくと、仄暗い場所にいた。
点々としたネオンの光と籠もった空気感。眼下に夜のビル街が広がって……え、ビル街？
慌てて見渡すと、ここはアヅミの部屋ではなかった。あの大量のグッズがどこにもない。むしろ、静かなラウンジのようで、漆黒の大理石がだだっ広い床を埋め尽くしている。私は部屋の片側を埋め尽くすガラス張りの窓の前に突っ立っていた。
(ここ、どこ……？)
まさか本当にゲームの世界に連れ込まれてしまったのだろうかと、焦って姫の姿を探そうとしたとき、誰かの足音が聞こえた。
はっと振り向くと、扉の辺りの影が動いた。だれか、いる。
「お前、ここにいたんだ」
ゆらりと現れたのは、知らない男だった。
夜の闇を吸い込んだような漆黒のレザーパンツに、きめ細やかな刺繍の施されたレースブラウス。その顔があまりにも端正だったので、つい釘付けになってしまう。
透き通った白肌の童顔。アーモンド型の目は
つまり、その……俗に言うイケメンってやつ。それもイケメンの中のイケメン。今までに見たことがないくらい、端麗な人。
「部屋にいねぇからどこに行ったのかと思った。ここで何してたの」
「へっ……ええと、その」
なんて答えていいか分からなくて、しどろもどろになったら、くすりと笑って近寄ってきた。
「つーか、久しぶりだな」
蕩けるような笑みを浮かべた彼が私の頬を撫で、顎に指を掛ける。
慣れたように上を向かせる手付きにどきりとしたら、透明感のある碧の瞳に見つめられて動けなくなってしまった。
「最後にあったのいつだろ、何年前とか？」
「えっと……」
「すげー会いたかった、A」
「……え？」
なんで名前知って……
と、そのとき、彼が静かに瞼を閉じた。
えっと思うのもつかの間、彼の顔が近づいてくるので慌てた。待って、いきなりなんなのこの状況。
(なんで、知らない人にキスされそうになってんの！？)
「ちょっ、お……やだッ！」
唇が触れそうになったところで思いっきり彼を突き飛ばすと、とにかく、彼から1メートルぐらい離れた。
あ、危な……あと少しで、とられちゃうところだった……！！私の大事なファーストキスっ！
「あ、あぁぁ、あなた誰！？」
ようやくまともに口が動くようになって叫んだら、は？と眉をひそめられた。
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ゆん(プロフ) - sakatakanaさん» すみません、非公開にしてました……😖💦 今一部公開しましたので、よろしければどうぞ🥺💕 (2月2日 19時) (
レス) id: 247385b72e (このIDを非表示/違反報告)
sakatakana(プロフ) - パスワードはどこかに書いてありますか？教えていただけるとありがたいです！ (10月30日 19時) (レス) id: d5f34ff961 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん@クイポイのリンクが欲しい人は一報ください(プロフ) - ういさん» ういさんこんにちは！返信が遅くなってしまいすみません💦続編は準備中なのでまだ公開していません。一章を切りがいいところまで書いたら投稿しようと考えているので、もうしばらくお待ちを☺️いつも読んでくださりありがとうございます！！ (2022年5月1日 8時) (レス) id: dd87fda9ce (このIDを非表示/違反報告)
うい - コメント失礼いたします。以前より連載を応援していたのですが、まさかのフラグ作品になっていて個人的には凄く嬉しかったです！質問なのですが再度お知らせというタイトルの話の中で続編のリンクを…とか書かれていらっしゃいましたが既に続編が出ているのでしょうか？ (2022年4月21日 7時) (レス) @page38 id: 9b5f66919f (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 碧さん» はじめまして碧さん！グリムラルカから読んでくださっているんですねめっちゃ嬉しい……ありがとうございます😭❤グリムラルカに引き続き本作もフラグ沢山、背景たっぷり夢主自由奔放の世界線にするのでまた楽しんで頂けると嬉しいです！！ (2022年4月16日 11時) (レス) id: dd87fda9ce (このIDを非表示/違反報告)
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