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一人で悶えていると、「もしも姫様を子産みの道具として使うつもりなら、私が許しませんよ」とアヅミがむくれた。
「首領も幹部も一発ぶん殴ります。殴ってつねって蹴飛ばして、噛み付いて、もう一生後悔するぐらいに痛めつけてやりますから！」
息巻くアヅミに、私は別の意味でびっくりした。
(いつものアヅミだ……)
敬語が外れたら、彼女は本当にいつもの通りの彼女だった。それに酷く安心してしまう。
つい呆然と彼女を見つめていたら、アヅミが「どうしたの？」と訝しげに私を見たので、あぁいや！と慌てて誤魔化した。
「ちょっと、嬉しくて……」
「嬉しいって何が……って、あ！！」
やっと自分の敬語が外れてることに気がついたのか、アヅミがはっとしたような顔をするので、慌てて引き止めた。
「待っておねがい、そのままにして！」
「駄目です！今のは忘れてください！」
「アヅミが敬語なんて似合わないよぉ！！」
「失敬な！」
「お願いお願い！せめて二人の時だけでも敬語を外してよ」
「だめです、あなたは姫で私は召使いなんです！ビーハイヴの秩序を守るためにも、タメで話しちゃいけないんです！」
ベッドの上で取っ組み合いになって、外せ外すかの大論争をしていたのだが、2人して暴れているうちに、どすんと寝台から落ちてしまった。
鈍い痛みが背中にはしった。ぶつけた所を擦りながら顔を上げたら、アヅミも同じような体勢でいて、すごく間抜けな顔がそこにあった
きっと、私も同じような顔をしていたんだと思う。
「ぷっ、くく」
どちらから出たとも分からぬ笑い声が、零れて、アヅミが先に笑いだした。
「あほじゃんA、姫はそんなアホくさい顔しないよ、ぷっ、あはは！！」
「っふふ、うるさ！マフィアなんだから受け身ぐらいとりなよ！」
「誰かさんがケガしないよう下敷きになってあげたんですぅ」
「ウソつけ」
それから、堪えきれなくなったように、2人で腹を抱えて笑いだした。
今のツボすぎ
＿それな、もっかいやろーよ
__何言ってんの
たった今起きた事を2人で何度も繰り返しあって、ばかみたいにふざけあった。
きっとそれは、はたから見たら途方もなく馬鹿馬鹿しいじゃれあいだけれど、私にとっては、ここに来てから初めて、心から安心できた時間だった。
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ゆん(プロフ) - sakatakanaさん» すみません、非公開にしてました……😖💦 今一部公開しましたので、よろしければどうぞ🥺💕 (2月2日 19時) (
レス) id: 247385b72e (このIDを非表示/違反報告)
sakatakana(プロフ) - パスワードはどこかに書いてありますか？教えていただけるとありがたいです！ (10月30日 19時) (レス) id: d5f34ff961 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん@クイポイのリンクが欲しい人は一報ください(プロフ) - ういさん» ういさんこんにちは！返信が遅くなってしまいすみません💦続編は準備中なのでまだ公開していません。一章を切りがいいところまで書いたら投稿しようと考えているので、もうしばらくお待ちを☺️いつも読んでくださりありがとうございます！！ (2022年5月1日 8時) (レス) id: dd87fda9ce (このIDを非表示/違反報告)
うい - コメント失礼いたします。以前より連載を応援していたのですが、まさかのフラグ作品になっていて個人的には凄く嬉しかったです！質問なのですが再度お知らせというタイトルの話の中で続編のリンクを…とか書かれていらっしゃいましたが既に続編が出ているのでしょうか？ (2022年4月21日 7時) (レス) @page38 id: 9b5f66919f (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 碧さん» はじめまして碧さん！グリムラルカから読んでくださっているんですねめっちゃ嬉しい……ありがとうございます😭❤グリムラルカに引き続き本作もフラグ沢山、背景たっぷり夢主自由奔放の世界線にするのでまた楽しんで頂けると嬉しいです！！ (2022年4月16日 11時) (レス) id: dd87fda9ce (このIDを非表示/違反報告)
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