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「あ〜あ、行っちゃった」
バタン、とAの走り去っていった扉を見て、うらたがそう呟くとすかさずセンラが「行っちゃったやないやろ！」と声をあらげた。
「なんでアンタはわざわざあの子の傷つくようなことを言うんや！！ましてや会うのも久しいのに……これじゃ全部台無しやないですか！！」
「だから何？オレはアイツの周りの危険さを教えてやっただけじゃん。これから毎日、オレらみたいな猛獣と付き合ってくんだから、忠告しといて当たり前だろ」
「だからってあの子を傷つけていい理由にはならへん。そんなものは、1人で勝手に妄想してろ！」
「お〜怖い怖い」
おどけたようにうらたが言うので、さすがのセンラも頭にきた。
この人は昔からそうだ。いつもいつも、Aの為と言いながら、彼女を傷つけることばっかり……
それが愛情の裏返しとでも言えば聞こえは悪くないが、こんなのがいつまでも許されると思ったら大間違いだ。
それこそこのまま“喧嘩”に持ち越してやろうかとも一瞬思ったが、今はそれどころではない。
「センラ、行くな」
Aの後を追おうとすると、志麻に引き止められた。
「今Aのところに行くのはあかん」
「なんで」
「今来られても怖くてドア開けんやろ。Aを余計に追い詰めるだけやで」
「でも……」
「センラ」
真剣な顔で志麻に見つめられて、センラは押し黙った。
「……わかった」
その返事に頷いた志麻の顔からすぐに視線を逸らすと、一人だけ、そっぽを向いていた坂田の様子が目に入った。
「……何しとんの」
「えー？」
それまで、グラスに浮かんだ丸氷をつついていた坂田は、センラに話しかけられて、顔を上げた。
「氷見てた」
「お前、こんなときに何しとんの」
明らかに八つ当たりめいてしまったが、坂田があまり気にならなそうににこーっと笑うので、罪悪感どころかさらに苛立ちが湧き上がる。
「ほんまに嫌いですわ、アンタらのこと。僕らはマフィアとしては最高の仲間ですけど、ことAの話になるとクソ仲悪ぅなるね」
ぎらり、とセンラが3人を睨みつけた。
また、他の三人の目も冷ややかで、まるで、抗争の直前のようだとアヅミは思った。
「Aは俺が貰います。絶対に、アンタらには渡さん」
「それはコッチの台詞だな」
「好きにし。もう帰るわ」
そうして散り散りに退出していく四人を眺めてため息が出そうになるのだった。
(この人たちは本当に……)
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ゆん(プロフ) - sakatakanaさん» すみません、非公開にしてました……😖💦 今一部公開しましたので、よろしければどうぞ🥺💕 (2月2日 19時) (
レス) id: 247385b72e (このIDを非表示/違反報告)
sakatakana(プロフ) - パスワードはどこかに書いてありますか？教えていただけるとありがたいです！ (10月30日 19時) (レス) id: d5f34ff961 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん@クイポイのリンクが欲しい人は一報ください(プロフ) - ういさん» ういさんこんにちは！返信が遅くなってしまいすみません💦続編は準備中なのでまだ公開していません。一章を切りがいいところまで書いたら投稿しようと考えているので、もうしばらくお待ちを☺️いつも読んでくださりありがとうございます！！ (2022年5月1日 8時) (レス) id: dd87fda9ce (このIDを非表示/違反報告)
うい - コメント失礼いたします。以前より連載を応援していたのですが、まさかのフラグ作品になっていて個人的には凄く嬉しかったです！質問なのですが再度お知らせというタイトルの話の中で続編のリンクを…とか書かれていらっしゃいましたが既に続編が出ているのでしょうか？ (2022年4月21日 7時) (レス) @page38 id: 9b5f66919f (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 碧さん» はじめまして碧さん！グリムラルカから読んでくださっているんですねめっちゃ嬉しい……ありがとうございます😭❤グリムラルカに引き続き本作もフラグ沢山、背景たっぷり夢主自由奔放の世界線にするのでまた楽しんで頂けると嬉しいです！！ (2022年4月16日 11時) (レス) id: dd87fda9ce (このIDを非表示/違反報告)
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