悲しんで ページ11
「ほんっまにお前、気づいてないんやな！！」
今度は彼の方が立ち上がった。
音は立たなかった。だけど、私よりも背の高い彼が鋭い目で上から睨みつてくるものだから、心臓が縮こまってしまった。
(なんでよ……)
何をそんなに怒ってるのよ！
理不尽な怒りが湧き上がった直後
「自分がどんな顔しとんのか、思い出してみろよ！俺がライブから帰った時、配信終わって部屋に来た時……リスナーのこと話す時！いつもいつも、傷ついた顔して悲しそうな目で俺を見とんの、分かってんのか！！」
____え。
「それ見る度にいっつも知らされるんよ。あぁ俺またこの子を傷つけたんやなぁって。みんなでライブ楽しんでさ、土産物買って帰ってさ、はやく色んなこと話したいなーとか思いながらドア開けたら、悲しげなお前が出てくんねん。分かる？この気持ち。あの一瞬で気分が下がる喪失感……
でもさ、そりゃそうよな。嫉妬するよな。恋人にファンがいて、それも女の子で、その子達と話してる俺はお前から見たらすっごい幸せそうなんやろ。俺だったらそうやもん。逆の立場だったら嫌やねんな」
「……」
「でも、そんな顔される側の気持ち考えたことあるか？ 結構痛いで？ 自分のせいで相手が傷つくのって」
「……」
「自分の好きなことをやればやるほど好きな奴が悲しそうな顔すんの、結構キツいんやぞ！」
「もうやめて！」
思っていたより、悲痛な声が出た。
弾かれたように顔を上げて、センラがしまったという顔になった。謝ろうとして口を開いたのを「分かったから」と縋るようにとめた。
「もう……、何も言わないで」
全部全部、身に覚えがある。
いつもいつも滾る、どろーっとした醜い嫉妬。後ろめたさの中で燻る感覚。思えば、センラが帰ってきた時、私はいつも酷い顔をしていた気がする。
それをセンラに言い当てられたことが、何よりも痛い。
「……ごめん」
謝らないで。
「聞きたくないって言ったじゃん……」
謝られて、惨めなのは私の方なんだってば……
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Ｒ−アル−(プロフ) - 長々とすみません、最後になりますが、素敵な作品を本当に有難うございました！完全なハッピーエンドではないですが、感謝と餞を花言葉とする花束で想いを伝え合うような、確かで曖昧な所とか本当に好きでした！！はばないすでぃ！！（馴れ馴れしくてすみません） (1月24日 1時) (
レス) id: 8b5171215e (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 私は最近乗船したばかりなので、昔の解釈でのお話楽しかったです！！ゆんさんに余裕ありましたら是非とも今のセンラさん解釈での続きを読んでみたいです…！別作品も読ませて頂きますね！！ → (1月24日 1時) (レス) id: 8b5171215e (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - ゆんさん» いえいえいえ！！表記は全然分かりにくくなかったです！！読み込みがバグってたみたいでさっきはリンクが出てなくて……今はありましたので飛ばせて頂きました！裏話本ッッッ当に最高でした！！ → (1月24日 1時) (レス) @page18 id: 8b5171215e (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - Ｒ−アル−さん» 本作の『制作裏話』のページにリンクを貼っているので、そちらの方からぷらいべったーに飛んでいただけると読めます！表記が分かりずらくてすみません💦少し訂正を入れたので、確認お願いします (1月23日 16時) (レス) id: 247385b72e (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - すみません、裏話はどこから読めますか……？ゆんさんの作品一覧へ飛んだのですがこの作品が一番上でそれより新しいものを見つけられなくて……お教え頂けると幸いです！！ (1月23日 15時) (レス) @page18 id: 8b5171215e (このIDを非表示/違反報告)
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