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メロ ページ6

「A。」


 名前を呼ばれてふりむくと、メロがいた。

 彼は金髪で、少し怖い感じで、
 私の2つ上。


 「どうしたの?」

 「今、ヒマ?」

 「うん。」

 「手伝って。」

 「いいよ。」


 私は年上と話すのが苦手。

 緊張して、ぎこちない単語だけの会話に
 なってしまう。


 「私は何を手伝えばいい?」


 メロの部屋の前で聞くと、
 彼はくるりとふりむき、にやりと笑った。


 「片付け。」


 部屋の中は、たくさんの本でいっぱいだった



 うわぁ………全部、勉強の為の本だ………


 どんどんしまいながら、
 ボーゼンと見てしまった。


 クシャクシャになっている
 ページもあるなぁ…………


 メロのさりげない努力が
 言わなくとも伝わってくる。



 「どうした?」

 「いや、なんかすごいと思った。」

 「お……そうか。」



 メロは無表情で答えるけれど、
 内心はすごく喜んでいる。


 彼にとって、
 1番になることが夢。目標だから。


 きっと、それは人に自分を認めてほしいから
 なのだと、私は勝手に解釈してる。


 ワイミーズハウスの1番は、ニア。
 2番はメロ。3番はマット。



 私の順位なんて、3人に比べたら、下。

 L候補にはなれない。
 まぁ、ならなくてもいいかな。



 私は、決断する事が苦手だから。

 もし、Lになって、
 指示をしたときにその、現場の人が、
 傷つくような事があったら、耐えられない。





 「……………メロはすごいね。」

 「何で?」

 「なんとなく?」


 メロは黙って私を見た。


 普段怖いから、やばい人だと思ってた。

 とは、口が裂けても言えるわけないから



 でも、メロは頑張っていると思う。




 頭の中でほめまくったけど、
 実際に言葉にしたことはない。


 しても、すごいねとか、
 いいと思うとか、だけになっちゃうから。


 意外と早く終わって、部屋を出るとき、
 メロに引き止められた。



 「もっと、フレンドリーになっていいから」

 「うん!」


 ちょっとびっくりしながら、
 私なりに、メロに向かって、笑いかけた。

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設定タグ:デスノート , ニア , ワイミーズハウス   
作品ジャンル:恋愛
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リお(プロフ) - ユンさん» 私もテストです!頑張ってください! (2019年6月19日 19時) (レス) id: 2bc0f3695a (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 依音さん» お優しい言葉ありがとうございます!おかげで心元気度(?)がMaxです! (私たまに変な言葉を使います笑) 最後まで完結できるように頑張るので よろしければ、これからも読んでいただけたら幸いです! (2019年6月12日 23時) (レス) id: 6c2bf9b248 (このIDを非表示/違反報告)
依音(プロフ) - 面白いです!無理せず更新頑張ってください〜 (2019年6月12日 4時) (レス) id: 109cc18de9 (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - あっきーさん» わわわわわ!!!ほんとにコメをもらってしまった!!!!ありがとう!あっきーさん!!また、コメするね!!!(≧∇≦) (2019年6月10日 18時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 中村千尋さん» ありがとうございます!少し更新が遅れることもあると思いますが、全力をつくします!!!(燃え尽きないくらいで笑)これからもよろしくお願いします! (2019年6月10日 18時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年3月26日 16時

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