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二人が去って、私はマットに掴まれていた手を
振りほどいた。
「なんで!?どうしてとめたの?!」
あいつはメロを犯罪者と言った。
人を殺したと言った。
メロはそんな人ではない。
そんなことをするはずはない。
それにニアのSPKとやらの話だって、
聞けていないのに!!!
「もうキラ事件に関わろうとするのは
やめろよ。」
マットはいつになく冷めた声で言った。
「なんで?嫌だよ。やめない。」
私は歯向かった。
あの二人にも、マットにも
怒り狂っていたけれど、我慢して静かに言った
「やめろよ。関わるな。
それにあの二人とも、今のLとも
関わらないほうがいい。」
「嫌だ。断わる。
どうして?マットは嫌じゃないの?」
「別に。だからお前もやめろよ。
下手したら死ぬぞ。」
「嫌だ。」
「やめろよ。」
「嫌だってば!!!!」
だんだんと抑えきれなくなり、
マットに怒鳴った。
「子どもじゃないんだよ!!
聞き分けろ!!!!!!」
マットも負けずに言い返してきた。
私をギロリと睨み、肩を掴んでくる。
爪が肩に食い込んだ。
「お前もいい加減にしろよ。
遊びじゃないんだよ。
ゲームじゃないんだよ。
命がけなんだよ!!!」
「………何がいいたいの?
説教がしたいの?
私をこの施設にとじこめたいの?
メロが侮辱されたのを黙って聞いていて
ほしかったの?
そっちこそいい加減にしてよ。
二人はLの後を継ぐために、
自分の意志を貫くために施設を出たのに、
私達は何もできなくて、
この施設からすらも出られなくて、
悔しくないの?!!!」
私はゼーゼーと息を切らして、
かわらず彼を睨み続けた。
「言いたいことがあるなら、
言い返してみなよ。」
マットは一瞬驚いたような素振りをみせた。
しかし、再び私をぐっと見た。
「悔しいよ。」
「じゃあなんで止めたんだよ。」
「死んだら元も子もないだろ。」
「正直にいいなよ。」
私はマットのきれい事が聞きたいんじゃない。
「俺達とあの二人は違うんだよ。」
「なっ……………」
マットは下を向いて言った。
「Lを継ぐ者と、
その補欠でしかない俺達とでは、
いる場所が違うんだよ。
分かったなら、もうやめろ。
これはお前のためでもあるんだよ。」
マットはそれ以上は何も言わずに、
悔しそうにして去った。
私は黙って下を向いている事しかできなかった
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リお(プロフ) - ユンさん» 私もテストです!頑張ってください! (2019年6月19日 19時) (レス) id: 2bc0f3695a (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 依音さん» お優しい言葉ありがとうございます!おかげで心元気度(?)がMaxです! (私たまに変な言葉を使います笑) 最後まで完結できるように頑張るので よろしければ、これからも読んでいただけたら幸いです! (2019年6月12日 23時) (レス) id: 6c2bf9b248 (このIDを非表示/違反報告)
依音(プロフ) - 面白いです!無理せず更新頑張ってください〜 (2019年6月12日 4時) (レス) id: 109cc18de9 (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - あっきーさん» わわわわわ!!!ほんとにコメをもらってしまった!!!!ありがとう!あっきーさん!!また、コメするね!!!(≧∇≦) (2019年6月10日 18時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 中村千尋さん» ありがとうございます!少し更新が遅れることもあると思いますが、全力をつくします!!!(燃え尽きないくらいで笑)これからもよろしくお願いします! (2019年6月10日 18時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
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