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ありふれた日常 ページ34

2004年12月5日



その日も、
ありふれたいつもの日常を過ごす
………………はずだった。



お昼、カランカランと鐘の音がして、
園庭の子どもたちが建物の中へと、
楽しそうに走っていく。


その中に私も混じって、
メロ達と久しぶりにやったサッカーの話を、
マットとしていた。



「痛っ!!」


急にボールが飛んできて、
前の少年の頭に、ぱこん!と音をさせて、
ぶつかった。


「メロ、やったな!」


少年は頭を押さえてふりむき、
メロを睨んだ。


「はははっ!」


彼はなんの悪びれもなさそうに、
無邪気に笑った。


「だめだよ!メロ!痛いでしょ?」


私も口を挟むとメロはさらに笑い、
楽しそうにしながら、
たったったと走って行ってしまった。


「もう………!」


困っているふりをして、
彼を見送るとマットも苦笑いをして、
そういえば、と話を切り出した。


「最近、なんかロジャーが重たい表情をして、
 携帯見てるんだよ。」


「そうなの?
 誰かと連絡がとれないとか?」


「かもしれないな。」


ロジャーはハウスのワイミーさんがいない時の
管理人だ。

彼が気難しいのはいつものことだけれど、
その話は少し気になる。

なんでだろう?

「メロ。」

ロジャーの声が聞こえて、
前を見るとメロが呼ばれていた。


マットと顔を見合わせて、
こっそり見ていると、
ロジャーはニアも呼び、
自分の部屋へ彼らを連れて行った。


まさかの出来事に驚き、
二人で目を丸くさせてしまった。


「……何かしたのかな?」


気になって、マットにたずねてみると、
分からないと言われた。


「メロは髪とか掴んだり、いたずらするから
 わからなくはないけど、ニアはなぁ………。」


とマットも考え込んだ。

少なくとも、ニアが呼ばれているのをみると、
どことなく不安になる。

しかも、2人一緒になると……………。


話し込んでいると、
先生から、早く部屋に戻りなさいと
言われてしまった。


しぶしぶ部屋に戻ったものの、
ロジャーの部屋から2人が出てくるのを
待ちきれなくて、
部屋のドアの前でそっと耳をすませた。


かくしごとは気になってしまうのだ。


「何だい?ロジャー。」


沈黙に耐えられなくなったのか、
ドアの向こうで、
パチパチとパズルをはめる音がする中、
メロが尋ねた。


ロジャーが黙った。


マットの言っていた通りの
その重々しい空気がしばらく続いたあと、
やはり、重々しく彼はとあることを告げた。



「Lが死んだ」

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作品ジャンル:恋愛
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リお(プロフ) - ユンさん» 私もテストです!頑張ってください! (2019年6月19日 19時) (レス) id: 2bc0f3695a (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 依音さん» お優しい言葉ありがとうございます!おかげで心元気度(?)がMaxです! (私たまに変な言葉を使います笑) 最後まで完結できるように頑張るので よろしければ、これからも読んでいただけたら幸いです! (2019年6月12日 23時) (レス) id: 6c2bf9b248 (このIDを非表示/違反報告)
依音(プロフ) - 面白いです!無理せず更新頑張ってください〜 (2019年6月12日 4時) (レス) id: 109cc18de9 (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - あっきーさん» わわわわわ!!!ほんとにコメをもらってしまった!!!!ありがとう!あっきーさん!!また、コメするね!!!(≧∇≦) (2019年6月10日 18時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 中村千尋さん» ありがとうございます!少し更新が遅れることもあると思いますが、全力をつくします!!!(燃え尽きないくらいで笑)これからもよろしくお願いします! (2019年6月10日 18時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年3月26日 16時

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