12歳のクリスマス ページ28
食堂は赤、白、緑の飾り付けと、
年齢様々の子どもたちでいっぱいだった。
みんな、嬉しそうに笑い、
朝食をとっている。
今日は、
一年に一度のクリスマス。
イエス・キリストの生誕を祝う日。
ワイミーズハウスは
イギリスのウィンチェスターにある。
私達の住むイギリスの国教は、
キリスト教で、毎年、盛大なお祝いをする。
それは様々な国籍の混じった子供の集まる
ワイミーズハウスも同じ。
私はみんなが楽しそうなこの日が好きだ。
それに私にとって今日のイベントは
クリスマスだけじゃない。
私の生誕日でもあるのだ。
ワイミーズハウスでは、
みんなそれぞれの誕生日は公開しないから、
お祝いする機会はないが、
私はクリスマスが重なってるから、
みんなでお祝いできる。
決して、私のためのお祝いではないけど、
嬉しかった。
今日で私は12歳。
「メリークリスマス‼A‼」
後ろから、軽く背中を叩かれて、
ふりむくと、マットがいた。
「メリークリスマス!マット。」
にこにこと笑顔で答えると、
彼はへへっと笑った。
「メリークリスマス。」
マットの横から、
スッとメロが姿を現した。
相変わらずの不敵な笑みだ。
「メリークリスマス。メロ。
良い日になりますように。」
メロのロザリオを見て言った。
「そうだな。何をする?」
「パーティーを開くみたいだね。
ハウスみんなで。」
私が言うと、
メロがふーんという顔をした。
「乗り気じゃない?」
尋ねると、迷いながらも、
彼はうなずいた。
「いつもやらない事をやるのも、
なんだかな。」
「たしかにそうだな。」
マットも同意した。
そっか、メロはたしか、14歳。
マットは私よりいっこ上だから13。
大人数で何かしらやるのは、
苦手なお年頃かもしれない。
くすっと二人にバレないように、
笑うと、じゃあ…………と言った。
「私はニアのところにいこうかな。
ニアもそういうの好きじゃなさそうだし。
私らは私らでお祝いするのもいいよね。」
私が行こうとすると、
メロは私を引き止めた。
「僕も行く。」
予想外だったので、
少し驚いたけど、そうだね。と笑った。
「マットはどうする?」
訊ねるとマットはふくれた。
「二人が行くと言ったら、
行くしかないだろ?」
「やっぱり?」
私達は笑いながら、
あの部屋へ向かった。
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リお(プロフ) - ユンさん» 私もテストです!頑張ってください! (2019年6月19日 19時) (レス) id: 2bc0f3695a (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 依音さん» お優しい言葉ありがとうございます!おかげで心元気度(?)がMaxです! (私たまに変な言葉を使います笑) 最後まで完結できるように頑張るので よろしければ、これからも読んでいただけたら幸いです! (2019年6月12日 23時) (レス) id: 6c2bf9b248 (このIDを非表示/違反報告)
依音(プロフ) - 面白いです!無理せず更新頑張ってください〜 (2019年6月12日 4時) (レス) id: 109cc18de9 (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - あっきーさん» わわわわわ!!!ほんとにコメをもらってしまった!!!!ありがとう!あっきーさん!!また、コメするね!!!(≧∇≦) (2019年6月10日 18時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 中村千尋さん» ありがとうございます!少し更新が遅れることもあると思いますが、全力をつくします!!!(燃え尽きないくらいで笑)これからもよろしくお願いします! (2019年6月10日 18時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
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