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私は思わず手を伸ばそうとしたが叶わなかった。
ピンッとベルトルトの掴む縄が引っ張られるだけだった。
ミカサはまるで赤子のような加減の知らない大きな手に握られる。
「うっ、ぐぁあぁぁああ！！」
「ミカサぁ！！」
「くそテメェ！ 離しやがれ！！！」
すかさずジャンが巨人の気味悪い目に刃を投げた。
私はつい、安堵の息を吐いた。
「やっとここまで来たんだ。エレンを連れて帰る。故郷に帰るんだ」
そう呟いた時……アルミンが飛んできた。
攻撃する訳でもなく、何かを数秒考えるような行動をとると怪しく笑った。
「ベルトルト！ いいの二人共…。仲間を置き去りにしたまま帰って。アニを置いて行くの？ アニなら今、極北のユトピア区の地下深くで拷問を受けているよ」
「………………は？」
私は言える情報は喋った……
調査兵団にも、仲間にも支障が出ないように…私が知ってることは話した。
それなのに、アニを拷問してると？
私に内緒で、勝手に疑い仲間を傷つけたと？
「彼女の悲鳴を聞けばすぐ、体の傷は治せても痛みを消すことは出来ないことが分かった。死なないように、細心の注意が払われる中…今この瞬間にも、アニの体には休む暇もなく、様々な工夫が施された…“拷問” が…」
私は両手でベルトルトの付けた立体起動装置から刃を抜き取るとアルミンに向けて降り下ろした。
「えっ！？ A！？ やめっ…」
「悪魔の末裔が！！ 根絶やしにしてやる！！！」
縄が手首に食い込み擦れるがそんな痛みも気にならない程、頭に血が上りつい叫んでしまった。
だがベルトルトが絶望しきっているところを団長が狙ってたかのように私達を繋ぐ紐を切った。
「A！！」
「ベルトルト…」
私とエレンは重力に逆らえずそのまま体は地面へ近づいて行く。
ベルトルトに伸ばした手は一瞬指が絡んだがすぐにまた離れた。
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Sally - すごく良かったです。欲を言えば戦士隊たちとの絡みがもっと見たかった…！また進撃の巨人の作品を作って下さることを祈っています。 (2020年8月22日 0時) (
レス) id: 030d632589 (このIDを非表示/違反報告)
天雪(プロフ) - エルウィンになってますけど、正しくはエルヴィンですよ (2020年5月9日 16時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
くー - とっても面白いです！まだ続編ってありますか？あったら、更新楽しみにしています！ (2018年11月21日 23時) (レス) id: 940be2f03f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピンク | 作成日時：2018年10月7日 13時
