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牢に入れられてどのくらい時間が経ったのだろう…。
配給される食事もろくにとらず、ずっとこうしてベットで横になっている。
すると向こうから古びたドアが開く音がして、数人の足音が近づいてくる。
最初の頃はアニの結果が来たのかと期待をしてたかな？
その次も…その次も、その次もその次も…
今も期待を抱くが、行動にまで出る気力には限界が過ぎていた。
「おい…何故食ってねぇ」
「それよりアニは？」
「ごめんねぇ、まだ実行してないんだ」
「日にちくらい教えてくださいよ…」
「それは無理だ。お前がいつ脱走して仲間に教えるか分からねぇからな」
「今すぐに出てってもいいんですけどね…」
私は寝返りを打ち、二人に視線だけを合わせた。
そのせいで私は見下ろされる状態になっている。
「ねぇA。君が産まれたのは本当はここなんだろ？ エレンから聞いたよ。まぁ、彼も全てを知ってた訳じゃないけど…」
「…私は覚えてませんが、そうみたいですね」
「じゃあここに来て、本当に壁を壊すだけの気持ちだったの？」
その言葉に私は明らかに動揺を見せた。
私達がここに来て変わってしまったこと。
これば私達の中で一番辛い経験。
そう、死ぬのよりも辛い。
「記憶の片隅には小さい頃の記憶も残ってるんじゃないかな？ 実の兄がいて、沢山の友達が出来た。壁を壊すだけを考えるなんて無理だ。」
「君達はもう…何千人…いや、何万人は殺した。悪魔なんだよ…」
「黙れ！！ 私達はアンタなんかと違う！！ 私達はこの汚れた血を祖国に捧げた！アンタ達悪魔なんかと違う！！ 」
「私達は信用を得るために自分を犠牲にした！！ そしてやっと戦士になれたんだ！ 何国も潰してきた！ それが望んでしたことだと思うの！？ 誰が人なんか殺したいと思う！」
「そう……それが君の答えなんだね？」
私は何も言えずに、興奮して勢いよく起こした体を再び横にして黙ってしまった。
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Sally - すごく良かったです。欲を言えば戦士隊たちとの絡みがもっと見たかった…！また進撃の巨人の作品を作って下さることを祈っています。 (2020年8月22日 0時) (
レス) id: 030d632589 (このIDを非表示/違反報告)
天雪(プロフ) - エルウィンになってますけど、正しくはエルヴィンですよ (2020年5月9日 16時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
くー - とっても面白いです！まだ続編ってありますか？あったら、更新楽しみにしています！ (2018年11月21日 23時) (レス) id: 940be2f03f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピンク | 作成日時：2018年10月7日 13時
