《57》 ページ9
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━━━ 宮近side ━━━
── ｶﾞﾁｬ………ﾊﾞﾀﾝ、
宮近「…はぁ、まじ最悪……」
Aの部屋から戻ってから、少し気が抜けた様な、そんな事を一人呟きながら玄関でドアに寄り掛かりながら座り込んだ。
今まで自分がこんなに嫉妬深いなんて知らなかった。
Aはただの友だち。それが事実。
仲が良い男に対してこんな感情を持つ資格は無い。
そんなのはちゃんと分かってる。
海人に対して持つ感情とも少し違う。
Aの接し方からしてもわかる仲の良さ。
俺らが知ってるA以上を知ってる存在。
羨ましさと絶対に取られたくないという気持ちと焦り。
色んな感情が混ざって取ってしまったAに対しての態度を今更ながら後悔した。
Aは何も悪くないのに。
こんな自分に腹が立つ。
その場から立ち上がり、リビングに向かう。
ポケットからスマホを取り出し、トーク履歴の一番上にある"A"の文字。
1分程で切れた通話を最後に途切れたトーク画面に文字を打つ。
"さっきは急に帰ってごめん"
"急用を思い出して…"
"良かったら、今度また一緒に映画見よう"
まだ素直に気持ちを伝える事は出来ないから…
少しの嘘を混ぜた文章。
罪悪感に蓋をする様にスマホを机に伏せた。
寝不足のせいか、自然と欠伸を一つ。
寝室に向かいベッドに潜り込むと、
いつもの匂いに混じった違う香り。
ふわりと香る匂いが心地良くて……
いつもとは違う香りに包まれながら、いつの間にか俺は意識を手放した。
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れおな(プロフ) - 宮近くん大好きさん» 数ある作品の中からこの作品に出会って頂きありがとうございます！リクエストもありがとうございます！連載中の作品もある為少しお時間を頂く様になるのですが、リクエストにお応えしたいので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (3月7日 3時) (
レス) id: 23908185a8 (このIDを非表示/違反報告)
宮近くん大好き - 初めまして。宮近くんの小説を捜してたら辿り着きました。番外編のリクエストです。妊娠疑惑のお話と妊娠&出産のお話をお願いします (3月5日 19時) (レス) @page36 id: a964eda7da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおな | 作成日時：2021年1月24日 11時
