《56》 ページ8
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『後片付け任せてしまってごめんね』
宮近「美味しいご飯食べさせてもらったし、これくらいはさせて」
後片付けを始めようとキッチンに立った時、
食器を運んで来てくれた海斗くんにスポンジを奪われた。
片付けは俺がするからAは向こうで待ってて、って。
勿論、私も手伝おうとしたけど拒否されて今に至る。
鼻歌交じりでキッチンに立つ姿はとても新鮮で。
海斗くんが彼氏だったら楽しいだろうなー……なんて、柄にもない事を考えてしまうシチュエーション。
私に限らず、海斗くんと付き合ったら楽しそうだな…って思っただけ。
うん、それだけ。
そう自分に言い聞かすかのように心の中で思う。
その時、不意に鳴った着信音。
画面に表示されたのは"元太"の文字。
そういえばメッセージも開いてなかった…
『海斗くんごめん、ちょっと電話出るね』
宮近「いーよ、気にしないで」
『…もしもし、？』
松田「[あ、A先輩！こんにちは！]」
『ふふ、うん。こんにちは』
松田「[あのあの！明日の事なんですけど、11時に○△駅とかどうですか！？]」
『○△駅ね、わかった』
松田「[うーわ！めちゃくちゃ楽しみっす！
めっちゃオシャレして行くんで、先輩もオシャレして来て下さいね！]」
『元太くんにそれ言われたら自信無いんだけど…』
サークルで知り合った時からオシャレな事で有名だった元太くん。
少し個性的なファッションも着こなすルックスには魅了される子も多かった。
松田「[大丈夫です！A先輩は何着ても可愛いですから！]」
『はいはい、どうもありがとう』
松田「[あー、先輩信じてないでしょ！]」
電話越しに元太くんの不貞腐れた表情が目に浮かぶから、思わず笑ってしまった。
すると、"何で笑うんですか！"って言葉が返ってきて。
『ごめんごめん、笑
…じゃあまた明日ね』
明日の待ち合わせを決めて電話を終えた。
宮近「……昨日カラオケで会った後輩？」
『そう、明日一緒に出掛ける事になって』
宮近「ふーん……」
それっきり特に会話をする事もなく
宮近「じゃあそろそろ帰るね、また会社で」
『あ、うん。片付けありがとう！
……また月曜日にね、』
後片付けが終わると、海斗くんは自分の部屋に帰って行った。
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れおな(プロフ) - 宮近くん大好きさん» 数ある作品の中からこの作品に出会って頂きありがとうございます！リクエストもありがとうございます！連載中の作品もある為少しお時間を頂く様になるのですが、リクエストにお応えしたいので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (3月7日 3時) (
レス) id: 23908185a8 (このIDを非表示/違反報告)
宮近くん大好き - 初めまして。宮近くんの小説を捜してたら辿り着きました。番外編のリクエストです。妊娠疑惑のお話と妊娠&出産のお話をお願いします (3月5日 19時) (レス) @page36 id: a964eda7da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおな | 作成日時：2021年1月24日 11時
