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宮近「俺はAと話したり、映画見たりして楽しかったよ」
"Aは？"って首を傾げながら、海斗くんは私の目線に合わせる様に少し体勢を低くした。
『楽しかった、よ』
宮近「何だ、じゃあそれでいいじゃん
お互い楽しかった、同じ気持ち。…ね？」
"ほら、A笑って"って両手で頬をムニムニと摘まれ、"痛いよ"なんて言うと、手を離し目の前でふわりと優しく笑う海斗くんの笑顔に一瞬胸が高鳴った。
宮近「てかさ、何であんな謝ってたの？
迷惑掛けて…とか言って」
『さっき海斗くんが素っ気無い気がして…
昨日の事で怒らせたのかと思って…』
宮近「あー…いや、ごめん。それは俺が悪い。
別にそんなつもりは無いんだけど寝起き悪いんだよね」
そう言って海斗くんは少し照れる様に頭を搔く仕草を見せた。
何だ、そういう事だったんだ…
怒ってない。嫌われてない。
それだけで気持ちが軽くなった。
宮近「そろそろお腹空かない？」
『うん、もうお昼とっくに過ぎてるもんね』
そういえば、さっきからお腹の虫が小さく鳴いている。
宮近「ついでだし一緒に食べよ」
海斗くんの提案に首を縦に振る。
……あ、そうだ。
海斗くんは迷惑じゃないって言ってくれたけど、やっぱりこのままなのは私の気持ちが少し治まらなくて。
『私が何か作ろうか…？』
お詫びとお礼の意味を込めた提案。
宮近「え！まじで！？いいの？」
『大した物は作れないけど…食べたい物ある？』
リクエストを聞くと、被せ気味に"たらこパスタ"と返ってきた。
部屋に戻れば材料あるかも…
海斗くんに伝えると、それなら…と今度は私の部屋に行く事になった。
.
宮近「あー、お腹いっぱい…
美味しかった、ご馳走さまでした」
『いえいえ、こちらこそありがとうございました』
宮近「いや、俺何もしてねーし笑」
『いやいや、色々お世話になったでしょ』
宮近「いやいや、……って何だよこのやり取り笑」
ほんとだね、なんて二人で笑い合った。
のんびりと過ごす休日。
海斗くんと居ると楽しくて、時間を忘れるくらい。
海斗くんが笑ってくれると嬉しくて、私も釣られて笑顔になる。
温かくて、ふわふわして、少し擽ったい。
まだはっきりとしない気持ちに少しだけ積もった思い。
この気持ちに名前が付くのはもう少し先の話。
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れおな(プロフ) - 宮近くん大好きさん» 数ある作品の中からこの作品に出会って頂きありがとうございます！リクエストもありがとうございます！連載中の作品もある為少しお時間を頂く様になるのですが、リクエストにお応えしたいので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (3月7日 3時) (
レス) id: 23908185a8 (このIDを非表示/違反報告)
宮近くん大好き - 初めまして。宮近くんの小説を捜してたら辿り着きました。番外編のリクエストです。妊娠疑惑のお話と妊娠&出産のお話をお願いします (3月5日 19時) (レス) @page36 id: a964eda7da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおな | 作成日時：2021年1月24日 11時
