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海斗くんが取り出した小さな四角い箱。
『これ…って……、』
宮近｢A、俺と結婚、…しませんか？｣
嬉しさで再び頬を伝う涙。
後を絶たずぽろぽろと流れる。
答えなんて考えなくても決まっている様なモノで。
両手で差し出されていたソレを、
私も両手で包む様に海斗くんの上に手を重ねた。
『…海斗くん大好き
これからも、ずっとずっと…よろしくね？』
宮近｢……こちらこそ、｣
ブーケを持つ左手の薬指に、キラキラと綺麗に輝く指輪。
中村｢ちゃか、Aちゃん、おめでと｣
『ありがとう、うみくん』
美咲｢Aーーっ！おめでとー！！！｣
『わわっ、美咲その格好で走ったら危ないよ笑』
いつの間にか降りて来ていた美咲が勢いのまま抱き着いてきた。
美咲｢だって…！私も嬉しいんだもん！｣
松倉｢Aちゃんおめでとう！｣
『ありがとう！
…それと、ごめんね、美咲達の結婚式なのに…』
美咲｢全然気にしないで！むしろ知ってたから！｣
『え…？』
知ってた…ってどういう事…？
宮近｢まさかこの場でこんなパスされると思ってなかったんだけど｣
中村｢なーに言ってんの？俺に任せとけって言ったろ？｣
宮近｢…あー、さっきのはそういう事…
…つーか、何で俺が指輪用意してたの知ってんだよ｣
中村｢えー、それは内緒。笑｣
……‥·── ブーケトス直前。
宮近｢海人さ、あんまAにちょっかい出すなよ、｣
中村｢何？自信無いの？｣
宮近｢は？ちげーよ！……ただ俺が嫌なだけ、｣
中村｢わー、ちゃかちゃん素直になっちゃって笑｣
揶揄う様な笑顔が憎たらしくて、うるせーって一言を投げつけた。
司会の人の声にバルコニーの下に人が集まっている。
中村｢俺も参加してこよーっと｣
宮近｢え、お前も行くの？｣
中村｢まぁまぁ、俺に任せとけって笑｣
宮近｢いや、任せるとか意味わかんねーし｣
右手をひらひらさせて、海人はAの横に並んだ。
てか、Aたち、何楽しそうに話してんだよ
小さな嫉妬を覚えたのはAと出会ってから。
絶対知られたくないけど、多分海人にはバレてる。
預けた鞄に仕舞っている小さな箱を渡すには全然勇気が足りなくて。
Aがブーケをキャッチしたら…なんて、
そんな些細な事でも少しのキッカケを探していた。
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れおな(プロフ) - 宮近くん大好きさん» 数ある作品の中からこの作品に出会って頂きありがとうございます！リクエストもありがとうございます！連載中の作品もある為少しお時間を頂く様になるのですが、リクエストにお応えしたいので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (3月7日 3時) (
レス) id: 23908185a8 (このIDを非表示/違反報告)
宮近くん大好き - 初めまして。宮近くんの小説を捜してたら辿り着きました。番外編のリクエストです。妊娠疑惑のお話と妊娠&出産のお話をお願いします (3月5日 19時) (レス) @page36 id: a964eda7da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおな | 作成日時：2021年1月24日 11時
