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ゆったりとした音楽が微睡みの中聴こえ、少し重たい瞼を開いた。
宮近｢…あ、起きた｣
横になった私の身体に、見上げればすぐ近くで綺麗な海斗くんの大きな瞳が此方を見つめていた。
『…え、！？』
もしかして、私寝てた…！？
頭の下には海斗くんの膝枕があって。
『ご、ごめん！』
私は状況を把握し切れないまま咄嗟に起き上がり謝った。
宮近｢ふは、焦り過ぎじゃね？笑｣
海斗くんはそう言いながら、
私の顔に掛かった髪を掻き分けて優しく微笑んでいた。
テレビにはエンドロールが流れていて、映画の本編が終わった事を示している。
再生して1時間ちょっと、主人公達が言い合いをしたシーン。
すれ違う主人公達を見兼ねた友人が親身になって話を聞くシーン。
……そこからの記憶がない。
宮近｢よく眠れた？笑｣
『…はい、とても…』
申し訳なく伝えると、"それは良かった"って少し意地悪な笑顔。
『起こしてくれれば良かったのに…』
宮近｢んー、めっちゃ気持ち良さそうに寝てたから…ね？
てか、A飲むペース早過ぎなんだよ｣
"あれだけ飲めば眠くもなるわ！"ってまた笑う。
緊張のあまりいつもよりもハイペースで飲んでた自覚はある。
恐らく自分で空けたであろう4本の空き缶とグラスに残った3分の1。
宮近｢気分は悪くない？｣
『うん、大丈夫…』
宮近｢ちゃんと水は飲んどけよ、｣
ん、ってすぐ開けれる様に1度キャップを開けてくれたペットボトルを渡してくれた。
『ありがと…』
宮近｢どういたしまして｣
この映画、見るの結構楽しみだったのにな…
『ねぇ、主人公達どうなったの？』
宮近｢え？…あー……、｣
何とも歯切れの悪い返答。
『、？…海斗くん起きてたんだよね？』
宮近｢起きてたよ｣
起きてたならわかるじゃん…！
海斗くんの様子に何で？って疑問。
宮近｢…や、ほら。自分で見た方が良いだろ？｣
『まぁ…そうだけど、』
宮近｢Aの酔いもだいぶ覚めたみたいだし、ちょっと戻してもう1回見ればいいじゃん、な？｣
『え、でも海斗くんまた見る事に…』
宮近｢俺はいいの、気に入ったのは何回でも見るタイプだから笑｣
流れていたエンドロールから1時間程戻して、
来た時よりも近い距離に座った状態でまた映画を見始めた。
ドキドキと五月蝿い心臓は鳴り止む気配はなくて。
落ち着かせる様に口に水を流し込んだ。
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れおな(プロフ) - 宮近くん大好きさん» 数ある作品の中からこの作品に出会って頂きありがとうございます！リクエストもありがとうございます！連載中の作品もある為少しお時間を頂く様になるのですが、リクエストにお応えしたいので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (3月7日 3時) (
レス) id: 23908185a8 (このIDを非表示/違反報告)
宮近くん大好き - 初めまして。宮近くんの小説を捜してたら辿り着きました。番外編のリクエストです。妊娠疑惑のお話と妊娠&出産のお話をお願いします (3月5日 19時) (レス) @page36 id: a964eda7da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおな | 作成日時：2021年1月24日 11時
