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《67》 ページ19

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キッチンを借りてお粥を作り持って行くとすぐに平らげ、薬を飲み少し落ち着いた様子が伺えた。



『他に必要な物とかない?』


宮近「ん、大丈夫…
さっき海人が持って来てくれた水もまだあるし」


冷蔵庫から出して少し経ったペットボトルには水滴が付いている。



先程体温計に表示された37.9の文字。


ドアが開く前に聞こえた物音は、海斗くんが立ち上がる瞬間にベッドから落ちた音だったみたいで。



中村「じゃあそろそろ…、あんま無理すんなよ?」


先に玄関へと向かううみくんを追う様に立ち上がろうとした時不意に腕を引かれバランスを崩した。



宮近「……A、もう帰んの?」


覆い被さりそうになったとこを慌てて掴まれている逆の腕で支えた。



近い距離で話す声に少し息の上がった声が混ざり妙に色っぽい。



『あんまり長居するのも迷惑だし…』


真っ直ぐに捉える海斗くんから視線を逸らしながら最もらしい言葉を口にした。




宮近「迷惑な訳ないじゃん、」


すぐに否定されたけど。





うみくん待ってるから、そう言うと渋々ゆっくりと手は離れた。



『鍵、掛けた後ポストに入れておくね?
ゆっくり休んでね、お大事に』


宮近「ん、わかった……ありがと」



布団を被りながら聞こえた言葉を背に玄関へと向かった。









.







ドアを開けると壁に寄り掛かるうみくんの姿。


中村「遅かったね、」


『あ、えっと…鍵の事とか伝えて来たの』



そう背を向けて言いながら、鍵をポストに入れた。






エレベーターまでの道をお互い何も話す事無く、静かな空間にヒールの音が響く。








立ち止まり下の階へと降りるボタンを押した後、うみくんが口を開いた。



中村「……あのさ、

今からAちゃんの部屋、お邪魔してもいい?」






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不定期更新、亀更新で本当に申し訳ありません…!

まだまだお話は続く予定なので、気長にお待ちいただけると嬉しいです。



*

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れおな(プロフ) - 宮近くん大好きさん» 数ある作品の中からこの作品に出会って頂きありがとうございます!リクエストもありがとうございます!連載中の作品もある為少しお時間を頂く様になるのですが、リクエストにお応えしたいので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (3月7日 3時) (レス) id: 23908185a8 (このIDを非表示/違反報告)
宮近くん大好き - 初めまして。宮近くんの小説を捜してたら辿り着きました。番外編のリクエストです。妊娠疑惑のお話と妊娠&出産のお話をお願いします (3月5日 19時) (レス) @page36 id: a964eda7da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れおな | 作成日時:2021年1月24日 11時

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