《63》 ページ15
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"ごめん、もう少し待ってて"
"どっか近く入っとく"
"そこでまた連絡する"
"うん、本当にごめんね"
『もう…なんで…』
こういう時に限って仕事が終わらなくて…
うみくんに申し訳ない気持ちを抱きながら、スマホを鞄に仕舞った。
午後に急遽渡された会議の為の資料作成。
未だに苦手なパソコンをカタカタと打ちながら、時計を気にしながら作業を続ける事3時間。
宮近「…A、終わりそう?」
『残りはこのページ完成させるくらいかな』
同じく海斗くんも渡されていたけど、終業30分前には後ろから息を吐く声が聞こえていた。
宮近「…あのさ、それ終わったら一緒に帰らない?」
『あ、ごめん…今日はうみくんと約束してて…』
宮近「あー……そっか、それなら仕方ないな
じゃあまた明日、おつかれ」
『うん、おつかれさま』
鞄を持ちオフィスを後にする海斗くんに手を振りながら見送る。
再びパソコンに向かいながら、残り3分の1に取り掛かった。
.
『…終わったー』
固まりかけた身体を伸ばしながら時計に目を向けると、海斗くんを見送ってから既に30分程経っていた。
『やば…!』
鞄からスマホを取り出すと、うみくんから連絡がきていて。
未読は2件。
"結局いつもの居酒屋にした笑"
というメッセージが20分程前
続けて
"まだ掛かりそう?"
これが5分前
"ごめん、今終わった"
会社から居酒屋まで徒歩約15分。
走れば10分後くらいには着けるはず。
"急いで出るから、10分後くらいには行くね"
"そんな急がなくていいから"
"気を付けて来いよ"
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お店に入ると、こっち!と手招きするうみくんの姿が目に入る。
『ごめんね、私から声掛けたのに』
中村「いいよいいよ、仕事なら仕方ねーし
先に一人で始めちゃってたし笑」
まだ白い泡が残っているジョッキを片手にうみくんは笑う。
テーブルにはほとんど手を付けていないおつまみが数品
私が連絡してから注文したのがわかる様なうみくんの優しい言葉。
こんなにカッコよくて、優しくて……
好きなのに。
大好きなのに、……それは友だちとしてで。
中村「…ほら、突っ立ってないで座れよ
Aちゃん生だよね?」
『あ、うん』
中村「だと思った笑……すいませーん、生1つお願いします」
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文字数的に変な所で終わってすみません…
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れおな(プロフ) - 宮近くん大好きさん» 数ある作品の中からこの作品に出会って頂きありがとうございます!リクエストもありがとうございます!連載中の作品もある為少しお時間を頂く様になるのですが、リクエストにお応えしたいので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (3月7日 3時) (レス) id: 23908185a8 (このIDを非表示/違反報告)
宮近くん大好き - 初めまして。宮近くんの小説を捜してたら辿り着きました。番外編のリクエストです。妊娠疑惑のお話と妊娠&出産のお話をお願いします (3月5日 19時) (レス) @page36 id: a964eda7da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れおな | 作成日時:2021年1月24日 11時