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松田「先輩は絶対こっちのが似合います！」
両手にそれぞれ取ったスカート。
2色で迷っていると、横で見ていた元太くんが腕を伸ばして私の右腕を持ち上げた。
『こっち？』
松田「そうです！A先輩にはこっち！」
鏡の前で合わせながら、確かにこっちの方が…なんて納得する。
『…うん、じゃあこれにしようかな』
松田「へへ、A先輩似合う！可愛い！」
『そう？ありがとう』
色々見ている間も、あれ海斗くんに似合いそうとか、海斗くんはどんな服が好みかな…なんて無意識に考えてしまった。
少しずつ大きくなる気持ちに少なからず気付き始めている。
最近仕事以外でふとした時に、今何してるかな…そう思う事が増えた。
もちろん今も。
松田「…疲れました？」
『え！？んー…少し？』
松田「じゃあどっか入りましょ！」
考え込んでしまっていたせいか、元太くんに心配されてしまった。
うん、今はあまり考えないようにしよ。
.
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カフェに入り、注文を終え一息つく。
松田「いっぱい買っちゃいましたね！」
『そうだね笑』
元太くんが選んでくれたのも気に入った、そう伝えると、嬉しそうに白い歯を見せながら笑う。
松田「先輩、卒業前に連絡先変わってしまってどうしようかと思ってたんです…
だから、この前偶然会えてマジで！嬉しかったんです！」
『あー……うん、ごめんね』
松田「いや！全然いいんです！
……えっ、と……やっぱりあの事が原因ですか？」
『まぁ…そうだね…』
重くなってしまった空気を察してか、ばつが悪そうに元太くんは口を開いた。
松田「もう、大丈夫ですか…？」
『た、ぶん…』
問い掛けにはっきりとは断言出来なくて。
解決した事、そう思ってはいるけど。
ずっと私の心に引っ掛かっているモノ。
松田「そう、ですよね……
相手がわからないですもんね…」
ある日突然送られてきた写真付きのメール。
大学での様子や、友だちと居る時の風景。
数回に分けて送られてきた写真には文章は無く。
最後に一言。
"いつも見ているよ"
それだけ送られてきた。
それからすぐに番号やアドレス、アカウントも全て変えてそれは途絶えた。
松田「…俺、あの時先輩の事守りたかったんです。
…ずっと好きだったから。A先輩の事、」
真剣な表情と言葉。
元太くんの真っ直ぐな視線から逸らせなかった。
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れおな(プロフ) - 宮近くん大好きさん» 数ある作品の中からこの作品に出会って頂きありがとうございます！リクエストもありがとうございます！連載中の作品もある為少しお時間を頂く様になるのですが、リクエストにお応えしたいので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (3月7日 3時) (
レス) id: 23908185a8 (このIDを非表示/違反報告)
宮近くん大好き - 初めまして。宮近くんの小説を捜してたら辿り着きました。番外編のリクエストです。妊娠疑惑のお話と妊娠&出産のお話をお願いします (3月5日 19時) (レス) @page36 id: a964eda7da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおな | 作成日時：2021年1月24日 11時
