《2》 ページ3
_
山田「じゃあ、二人共自己紹介よろしく」
若手NO.1と噂で聞いた山田涼介主任に促され、
これから同僚になる方々の前で自己紹介。
うわー………視線が………
『…っ！…A、……A、です！
い、至らない点はた、た多々あると思いますが、よ、…よろし、く…お、お願い致します！』
言い終わったと同時に勢いよく頭を下げた。
……いや、噛み過ぎだろ。
幸先悪過ぎるスタート。
"た"多くない？…なんて言葉が聞こえる。
恥ずかし過ぎる……。
山田「お前緊張し過ぎ、もっと力抜いていいから笑」
隣で優しく笑いながら言葉を掛けてくれる山田主任。
元からの端正な顔立ちと、ふわっと笑う仕草。
まるで神様。
山田「じゃあ、次は宮近な」
宮近「はい、宮近海斗と申します。
右も左も分からない新人ではありますが、
日々精進していきたいと思っておりますので、ご指導ご鞭撻よろしくお願い致します。」
私とは違って凄く落ち着いた雰囲気。
同じ新人なのにこの違い……
二人共よろしくねー、なんて優しい言葉が飛ぶ。
とても雰囲気の良い部署で安心した。
山田「二人共これから大変だと思うけど、
せっかくの仲間、大事にしろよ？」
そう言って、私と宮近くんは向かい合った。
『よ、よろしくお願いします……』
宮近「……よろしく、」
とても素っ気ない………。
山田「おーい、宮近ー、何だよその挨拶は」
そう言いながら山田主任は宮近くんの頭を両手でくしゃくしゃと撫でる。
宮近「…ちょ、りょ……じゃなかった、
………山田主任止めて下さい」
山田「あー、つめてー！
お前そーんな事言うんだーー」
あれ、この二人は知り合い………？
_
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 916人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れおな | 作成日時：2020年12月10日 6時
