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《6》 ページ7

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慣れない1週間を過ごし、もうひと踏ん張りの金曜日のお昼。



私は美咲と一緒にランチをしていた。


するとふいに鳴った美咲のスマホ。



美咲「…あ、ねぇ!今日仕事終わり空いてる?」


咄嗟の質問に少し間を置いて、空いてる、と返す。



美咲「じゃあ決まりね!」


慣れた手つきでスマホを操作しながら、発せられた言葉。




『決まりって何が?』


美咲の言葉についていけず、頭にハテナを浮かべながら首を傾げた。




美咲「ほら、前に言ってた親睦深めよ〜ってやつ!
今日辺りどうか、って連絡きたの!」


『あぁ、そういえば……』


色んな事を覚えるのに必死で、
すっかり忘れてしまっていた……とは言えず。




美咲「今日の仕事終わり、会社の入口のとこで待ち合わせでいい?」


『あ、うん。大丈夫』


何か一気に不安になってきた。


急に初対面の人と……って。




そんな考えが顔に出てたのか、


美咲「そんな緊張しなくても笑
すっごく良い人たちだから!」


美咲は笑いながらそう言った。




『だって男の人…なんでしょ?』


美咲「あたしがついてる!笑」


全然根拠は無いけど、そんな言葉に少しだけ不安が和らいだ。




そんな事を話していると、ランチタイムの終わりを告げる為のアラーム。


美咲「じゃあまた後で!午後も頑張ろ〜」


『うん、また後でね!』




さて、頑張りますか。









.








……‥・───


あっという間に終業時間を迎えた午後5時。


帰り支度をしていると、机の上でスマホが鳴った。



音の相手は美咲からのメッセージで、

"下で待ってるね!"、と一言だけ書かれていた。



『えっ…と、じゃあ宮近くんお疲れさま!』


宮近「あぁ、お疲れ」



背向かいのデスクで同じく帰り支度をしていた同期の宮近くんに一言だけ挨拶をして、私は待ち合わせ場所へ向かった。


この部署に配属されて1週間。


宮近くんとは未だに挨拶くらいしかした事ないかも。







.






エレベーターを降り出口に向かうと、

こちらに手を振る美咲の姿と他に二人。



美咲「A!こっち!」


『……お、お待たせしました!』


三人の元に駆け寄り、軽く頭を下げた。



美咲「おつかれ!………えーっと、
こっちが中村海人で、こっちが松倉海斗ね!」


中村「初めまして!」


松倉「お、お疲れさまです…」



あ、これが例の噂のイケメンダブル"かいと"か。



確かにイケメン。





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作者名:れおな | 作成日時:2020年12月10日 6時

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