とある休日のとある二人。《6》(番外編) ページ43
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色々とアトラクションに乗って、
わーー、きゃーーと叫び疲れてきた時。
すでに太陽は沈みかけていて、
もうすぐ星空が見えてくる時刻。
朝に服用した風邪薬はあまり効き目が無かったらしく、少し足元がふらついてきた。
うーわ、最悪な予感。
『ねね、涼介!最後にもう1回アレ乗ろ!』
そう言いながらAが指差す先には、
不気味にそびえ立つ恐怖のホテルと呼ばれるアトラクション。
昼にも一度乗ったけど、夜は夜景も綺麗だから乗りたい、とか……
あまり乗りたくはないけど、
Aが乗りたいなら………と渋々了承した。
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最上階までどんどん上がり、一気に落ちる。
しかも2回も。
正直、夜景を見る余裕なんて無かった。
でも、隣の席からはとても楽しそうに
"めっちゃ綺麗ー!"という言葉が聞こえた。
楽しそうで何より。笑
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山田「………うっ、」
やば、ちょっと気持ち悪い……
『大丈夫?…………って、何か涼介熱くない?』
背中をさすってくれながらかけられた言葉。
そのまますぐに少しひやっとした感覚をおでこに感じた。
『…ちょ、涼介熱あるでしょ!?
ほら、早くホテル戻ろ!』
少し強引に引かれる手。
……………‥・────
『どうしよ、……とりあえず涼介は横になって』
山田「……ん、」
部屋に戻ってすぐそのままベッドに倒れ込んだ。
段々と自分の体温が上がっていくのがわかる。
『本当は朝から体調良くなかったんじゃないの?』
山田「んー……ちょっと……
薬は飲んだけど、あんま効かなかったっぽい…」
『大丈夫?……ではないよね、しんどい?』
山田「大丈夫、」
Aの目尻はこれでもかという程下がってて。
心配そうに俺の顔を覗き込んでいた。
本当に申し訳なくて………
せっかくのAの誕生日なのに。
山田「………ごめんな、」
そう言いながら、Aの頬に手を添えた。
『ちょっと待ってて、ホテルの人に夜間でも行ける病院聞いてくる!』
そう告げられて、Aは部屋を出た。
まさかここまでしんどくなるとは………
部屋に戻ってきたAに肩を借りながら、
病院に向かう為にタクシーに乗り込んだ。
その後の記憶はあまり無くて、
だからAから聞いた後日談。
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苺のタルト - 更新待ってましたよ! 嬉しいです! (2019年9月25日 5時) (レス) id: 264efb5b9d (このIDを非表示/違反報告)
まお - ありがとうございます!!嬉しいです! えっと、リクで、家でイチャイチャする二人が見たいです! (2019年8月4日 19時) (レス) id: a093386216 (このIDを非表示/違反報告)
れおな(プロフ) - まおさん» ぜひぜひ!何回でもいつでも受付中です!! (2019年8月4日 18時) (レス) id: 8d6490933d (このIDを非表示/違反報告)
まお - あのあの!番外編の最後にリクエスト受けつけ中とありますが、2回目ですけどしてもよろしいでしょうか? (2019年8月4日 17時) (レス) id: a093386216 (このIDを非表示/違反報告)
れおな(プロフ) - まおさん» いえいえ!こちらこそリクエストありがとうございました!また番外編更新しますので、引き続きよろしくお願い致します(*^^*) (2019年8月4日 14時) (レス) id: 8d6490933d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れおな | 作成日時:2016年4月25日 21時