赤い糸 - 繋がる電話 - (2) [Ryosuke.Y]

とある休日のとある二人。《4》(番外編) ページ41

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『あ、これ見て！』


そう言いながらAが見せてきたモノ。



山田「あ、これ大学で俺の誕生日を祝ってくれた時の」


『そう！ちょうど付き合った記念日も被ってたから、知念さんと中島さんが用意してくれたよね』


山田「まじ、あの時何も気付かなかった……」


つーか、Aにも誕生日教えてなかったし。

正確には、言い忘れてた……だけ。

自分から言うのもお祝いしてーって感じだし。



『でも楽しかったよねー』


そう言いながら懐かしそうに貼ってある写真に触れる。



タイマーで撮った4人での写真。

みんな今よりも少しだけ若い気がする。



その写真の隣には、せっかくだし……と、
ゆーてぃが撮ってくれたAとのツーショット。


お互い片耳に貰ったピアスが着いている。


堂々と手なんか繋いじゃったりして。


……今見ると少し恥ずかしいな。






.






また少しぱらぱらとアルバムを捲ると、
右上に出てきた写真。


いや、これいつの間にって感じ。

まじで記憶にねーんだけど。


山田「……なぁ、これって……」


1枚の写真を指しながらAに問う。



『えー、涼介忘れたの？笑』


なんて返答。


俺はベッドで寝てて、Aはカメラに向かってピースサイン。


家とかそんなんじゃなくて。


ちょっと高級そうな綺麗なホテルの一室？
………みたいな。




『ほらー、私の誕生日の時の……』



Aの誕生日……………



………あ、思い出した。



『ほんとに涼介って肝心な時に熱出すよね。笑』


山田「う……、ごめん、」



別にいーよー、謝らなくて笑


そう言ってケラケラ楽しそうに笑ってくれるから。


俺は世界一幸せだと思う。





『そういえばこの時さー……』


いつの間にか俺が持っているアルバムを二人で覗く形になっていた。



『私の誕生日だからって、涼介めっちゃ張り切ってたのにね！』


山田「ほんとに。せっかく頑張って用意したのに…」


『まぁいいじゃん、私は楽しかったもん』






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お久しぶりです、突然の更新です←

気付けば1年以上も経ってしまっていて……

本当に申し訳ありません。


頂いていたリクエストを書き上げ、
完結という形にさせていただこうと思います。


近い内に続きを更新致しますので、
気長にお待ちいただけると嬉しいです。



2020.12.03 れおな
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