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《75》 ページ29

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『──………、お父さん、お母さん、……ここまで私を育ててくれてありがとう。
これからもいっぱい迷惑を掛ける事もあると思うけど、
よろしくお願いします。

Aより』



披露宴も終盤になり、

両親への感謝の手紙を読み終え、二人で決めた予定ではここで終わる事になっている。






でも、今日は涼介くんへの手紙も書いてきた。



司会「次は……、新婦、Aさんから新郎、涼介さんへの手紙です。」



山田「え……?は!?ちょ…俺聞いてないんだけど……」


『ふふっ』


これは涼介くんには内緒にしてたんだよね。





一つ大きく呼吸して、私は手紙を開いた。




『─── 涼介くんへ

私たちの出会いはスゴい奇跡だったよね。

一つ違っても、タイミングがちょっとズレてても、
多分、今この瞬間を迎える事は出来なかったと思います。


涼介くんと出会って、好きになって、
悲しい事、辛かった事も沢山ありました。

でも、やっぱり涼介くんが大好きで、…大好きで、
思い出すのは嬉しかった事、楽しかった事ばかりです。


運命の人って本当にいるんだなー、って実感しました。


嘘みたいな出会いがあったからこそ、涼介くんに出会えたからこそ、
今の私は、本当にとても幸せです。


これからも、ずっと幸せにしてね。
私も精一杯の幸せを涼介くんにあげます。


いつもありがとう。
これからもよろしくね。

中原A』



手紙を読み終え、ふーっと静かに息を吐いた。



そして、ふと横に目を向けると


山田「………ずるい、」


そう言いながら、堪え切れなかったモノが頬を伝っていた。




『………泣いてるの?笑』


山田「うっせ、……ばーか、」




『ふふっ、………はい、これあげる』


そう言いながら、先程読んだ手紙を差し出した。



山田「……ありがと、」


『どういたしまして
これからもよろしくね?』



山田「こちらこそ、よろしく。

絶対、今よりももっともっと幸せにするから。」




覚悟しとけよ、…と意地悪な笑みを浮かべながら言葉が付け足された。






────────


おはこんばんわ、どうも作者です!笑

最近、お気に入りに追加してくださる方が多くて驚いてます…!


ここまでお付き合いいただきありがとうございます。

そして、もう少しだけ本編にお付き合い下さい。


それでは、また近い内に更新させていただきます。





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苺のタルト - 更新待ってましたよ! 嬉しいです! (2019年9月25日 5時) (レス) id: 264efb5b9d (このIDを非表示/違反報告)
まお - ありがとうございます!!嬉しいです! えっと、リクで、家でイチャイチャする二人が見たいです! (2019年8月4日 19時) (レス) id: a093386216 (このIDを非表示/違反報告)
れおな(プロフ) - まおさん» ぜひぜひ!何回でもいつでも受付中です!! (2019年8月4日 18時) (レス) id: 8d6490933d (このIDを非表示/違反報告)
まお - あのあの!番外編の最後にリクエスト受けつけ中とありますが、2回目ですけどしてもよろしいでしょうか? (2019年8月4日 17時) (レス) id: a093386216 (このIDを非表示/違反報告)
れおな(プロフ) - まおさん» いえいえ!こちらこそリクエストありがとうございました!また番外編更新しますので、引き続きよろしくお願い致します(*^^*) (2019年8月4日 14時) (レス) id: 8d6490933d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れおな | 作成日時:2016年4月25日 21時

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