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神様拾陸 ページ17

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ただそれ以上に嬉しかった。その感情が胸で広がり滲むのが分かる。

桑島はあの時を思い出すだけで息が苦しく、吐き気を覚えた。

助けを呼びに行った後、あまね様と出会い無一郎だけは助かったのだ。応急処置の最中、自分より年下の白髪の少女2人があまね様を手伝っていた。自分だけが部屋の隅で地面を見つめている。その光景で桑島は恥を覚えた。




自分は無能だ。



そう思えた瞬間だった。

助けられなかった有一郎の分まで無一郎を守ろう。それが私の使命なんだ。そう思った。

怪我をして意識がない無一郎と桑島は一時的にお館様の屋敷へ送られた。何ヵ月も無一郎の眠る隣で座っていた。やがて彼も目が覚める。




だが…

目を覚ました無一郎は記憶を失っていた。








『そのうちに…Aは、離れ…て…』


その時有一郎の遺言を思い出す。神様は有一郎の最期の願いを聞き入れ、命だけ奪って行こうとしたのか。世界の理不尽と残酷さに絶望した。

それを機に桑島は無一郎の神様を止めた。



思い出にふけてっていると、炭治郎と善逸が心配そうに桑島の顔を覗いた。杏寿郎が守ったこの二人の存在価値を見出だした気がした。


「ありがとう二人共。お蔭でやりたい事が見つかった気がする」


久しぶりに敬語を取ってみた。昔使っていた口調なのに、何故か少し気恥ずかしかった。数秒固まった二人は揃って、あー!!と歓声を上げた。

その後、髪を二つに結った女の子に怒られたのは言うまでもない。


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神様拾漆→←神様拾伍



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パプタピ - ねむりねこさん» こちらこそコメントありがとうございます!今はテスト期間なので作るのは遅くなると思いますが、待っていて下さると幸いです!あと、別の端末から送ったため名前が違うんですけど、あんまり気にしないで下さい。 (2019年11月13日 19時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
ねむりねこ(プロフ) - 返信ありがとうございます!次回作、楽しみにしております!!! (2019年11月13日 15時) (レス) id: b1690d9a63 (このIDを非表示/違反報告)
カルビ - ねむりねこさん» ご愛読ありがとうございましす!薄情でハクジョウって読むんですね、ご指摘感謝します。確かに薄情者!って言いますもんね…。もう本当、作者のポンコツぶりが、どんどん暴かれていく…(震)次回作品も応援お願いします! (2019年11月13日 15時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
ねむりねこ(プロフ) - 鬼滅亡…………… (2019年11月13日 9時) (レス) id: b1690d9a63 (このIDを非表示/違反報告)
ねむりねこ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!一つ気になったのですが、薄情はハクジョウと読みます!水を差してしまってごめんなさい、応援してます! (2019年11月13日 9時) (レス) id: b1690d9a63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パプタピ | 作成日時:2019年11月7日 18時

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