身代わり大尉の帝国奮闘記【wrwrd】【d!】 (ページ6)

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大尉、帝国の捕虜になるってさページ6

入った先は誰かの執務室ようだった。
沢山の書類が机の壁となっており此方側からは誰がいるのか検討もつかない。バタン、と扉は閉まったが金髪は入ってこなかった。

扉の音で誰が入ってきたのか分かったのか、書類の壁からずいっと部屋の主は顔を出した。
相手は見覚えのある顔だった。

この国の総統の右腕、とても有能な書記長。そして＿＿＿。

？「ようやく到着したんやな」

「はい、大変遅くなりました。ノースリット王国より参りました。セナ・ノースリットでございます」

tn「無事たどり着いてくれて良かったですわ。僕はトントン、ここで書記長やってます」

「あ、そこの椅子に座っておいてもらえます？今後の姫さんの待遇についてお話するんで」と言うと書類の山から何かを探し始めた。

大人しく座って待っているとトントンは見つけた書類とペンを持ってきて向かえに座った。座ったかと思えばペンと書類を私の方へと置いて話し始めた。

tn「ほんなら今後のことですけど、此方からの提案は全てこの書類に書いてあるんで目通してもらってもいいですかね？」

「分かりました、では失礼します」

書類の内容を読み、簡単に纏めるとこうだった。

・自由に出入りしていい場所は自室、図書館、中庭のみ。他の場所は幹部以上の許しがない限り出入りしないこと

・監視をつけて外へ行動する場合でも陸軍や海軍の訓練所には近づかないこと

・身の回りの世話をする人間はいるが不必要なら申すこと

捕虜としての待遇とは思えないほどとても優しく、逆に言えばそれほど今回の捕虜に興味がない、とも感じ取れる内容であった。

「読みました。内容に対して特に進言することもありませんので書類にサインしても宜しいでしょうか」

tn「ん、ならお願いしますわ」

作業をこなすともう私に興味がない、とでも言いたげな顔をして「後はさっきのが部屋に案内するんでご退出願いますわ」と目の前の男は踵を返した。