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一方帝国側ではオスマン、コネシマ、ゾムがAの到着を待っていた。
zm「…なあ、王国の姫さん到着するの遅すぎひん？なんかあったんかな」
os「特にはなんも無かったはずやけどなあ。にしてもゾムが居るのが1番驚いてるんやけど」
kn「どうせエミさんのお使いやろ。ゾムが態々ここに居るわけないやん」
zm「まあな。エミさんの頼みは断れんかったし、それになんか姫さんむっちゃ美人らしいやん。今後関わるかもしれんし見とこかなって」
ナイフをクルクル回しながら暇を潰している。簡単なジャグリングの様に軽くやっているが、下手して人に刺さったら怪我人が出るやろが…。
動かしていたナイフをピタッと止めたと思えば、同情の言葉を零した。
zm「それにしても姫さんちょっと可哀想やな。王国の宰相と引き換えに自分の命をこっちに差し出さなあかんとか」
俺やったら王女の地位を捨てても逃げるわ、とでも言いたげなゾム。分からないこともないが1人の命で国が救えるなら王女の使命的に逃げるにも逃げれん状況になってそうやな。
まあ他人の事だから別にどうでもいいけど。
os「俺らは1人の命よりも新しい領土の方が大切やからね。そんなん考えとったら疲れるで」
zm「…確かにな。戦争を好む俺らにこんな気持ち必要ないわ」
カカカ、と独特の笑いをしてまたジャグリングを始めた。
気を取り直して時計を見ると予定時刻的にはまだ時間への余裕があった。待つのが苦手なゾムが20分も待っているのは相当エーミールに強く言われたのだろう。
しかし、そろそろ到着してくれないと隣に居る脅威が何をするか分からない。と危惧していると黙って門を見つめていたコネシマが言葉を発した。
kn「なあ、オスマン。目の前から来てるあの馬車ちゃうか？」
os「ん？…ああ、確かにあれっぽいな。」
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作者名：Leo | 作成日時：2022年12月7日 11時
