74回表 ページ49
「…ねぇ、あれなに？」
デジャブとはこの事だ
青道のＢグラウンドにて二軍対狛白の練習試合が行われているのを私は監督ポジションで仁王立ちしながら見ていた…のだが
「ねぇ、優くん沢村に何言ったの？」
「…」
「いつものテンポの良さもない、キレもない、元々球威のない球がただの棒球に成り下がってる、こんなの打ち込まれて当然だよ」
「確かに、自分を見失っていつものピッチングが出来てないわね」
「…大誤算だ、私はさ優くんを尊敬してるし信頼もしてる、沢村もああいう性格だから反発も多いと思う、でも彼は彼なりに一生懸命やってるからさ、もう少し言葉を噛み砕いてあげてもいいんじゃない？別に説教しようだなんて思わないよ、でも後からしんどくなるのは優くん本人だからね」
「…」
「投手の持ち味を生かすも殺すも重要なのは私達捕手のリード、その事だけは忘れないでよね」
私の言葉を聞いても尚表情を変えない優くんに小さく溜息を吐く
「しゃーない、君！肩作れてる？」
「おう！」
「よし」
沢村の調子にやばいと思ったキャッチャーは慌ててタイムを取り内野手がマウンドへと集まる
ゾノがキレて沢村の胸ぐらを掴み上げたのを見て潮時だな、とまた溜息をついた
一歩ベンチより前に出て右手を上げる
「ピッチャー交代！」
「…ぇ」
「沢村、今すぐマウンドから降りろ」
「！！」
沢村が盛大に打ち込まれ7-2の5点差
まだ初回なので返そうと思えば返せる点差だな
「起こった事を引き摺っても仕方がない、青道がこんなもんだって舐められたままでいいわけ？たとえ二軍であろうと試合は試合、勝ってこそだからね！取れるだけ点取って来な！！」
「「「おう！！！」」」
私の言葉で少しでも士気が高まればいい
イライラしたまま打席に立たれちゃ見えるものも見えなくなる
ちらりとベンチの奥を見ると顔を俯かせている沢村の隣で優くんが何かを言っていたので、まぁ大丈夫だろう、と二人は放っておくことにした
まずは目の前の試合、私が指揮を任されたのだから、もし負けたとしても無様な負けだけは許さない
ああは言ったものの、結果より試合内容がこの時期1番大事なのだから
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とらお(プロフ) - ジョゼフィーヌさん» この度はコメントありがとうございます！ダイヤ、残り2話…衝撃でした…。でもまだactIIIを信じてます！！でもそのおかげで出会ってくれたのは感謝しかないですね、凄く褒めていただけて光栄です！自己満作品ではありますが、これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 18時) (
レス) id: 9196c41cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ジョゼフィーヌ(プロフ) - ダイヤのA最終回まで残り2話と聞いて何か面白い夢小説ないかなって思って探してたら、この作品に出会えて、凄く読み応えがあるし、続きも気になります！無理しない程度に更新頑張って下さい！楽しみに続きまってます！ (2022年10月12日 16時) (レス) @page27 id: 8e4a678c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とらお | 作成日時：2022年9月25日 14時
