72回裏 ページ46
「んー、じゃあAの弁当もう少し多くしてもらえね?」
「え、なんで?」
「お前が食わねぇ分、俺が食う」
「あ、御幸ずりーぞ」
「確かに、それはありだね、ママに言っとく」
「Aの母さんのご飯うめーんだよな」
そういえば一也のとこは父子家庭だったな
お父さんは料理するタイプじゃなかったから家に居た時は一也がご飯を作っていたらしい
この見た目で料理が出来るのはズルくないか?
でもやっぱ母親の味とか恋しくなったりするのかな、なんて考えてたらつい思ったことを口に出していた
「今度のオフ、家来る?」
「…へ?」
「家近いしご飯食べにおいでよ、ママ喜ぶよ」
「え、は?なんで急に?」
「いや、なんとなく、私は料理作れないけど」
「ヒャハハ!行っとけ行っとけ!んで成宮の親父さんにでも絞られてこい!」
「あ〜確かにAのとーちゃん娘溺愛タイプやもんな、御幸死ぬんちゃう?」
「お前ら、こえー事言うなよ…」
「大丈夫だよ、パパ空手二段持ってるだけだから」
「余計にこえーわ!」
「ちなみにAは黒帯な」
私が言わなかったのに雅がにしし、と笑いながらそう言うので一也と倉持の表情が固まった
「え…?Aさん、黒帯?」
「あー、まあ、パパの影響で4歳からやってたからね」
「え?野球もリトルからやってたよな?」
「リトルの練習後、パパと道場に通ってたよ、でも中学はシニアの方が忙しかったし日本代表だったから怪我するわけにもいかないし黒帯取るだけ取って大会は出てなかったかな」
「ちなみに、大会の最高成績は?」
「小5の時に全日本大会準優勝、だったかな、流石にそれ一本で鍛えてる子には適わなくなってきてさ、まぁ本命は野球だったしパパも護身術程度に習わせてくれただけだったからね」
「俺、成宮との距離感ちょっと考えるわ」
「え!?なんで!!」
「俺も、あんまに怒らせないようにしねぇとな」
「だからなんで!?いつも通りで良いよ!!この一年私がキレて足出したことないでしょ!?」
「しかも手より足が出るタイプな」
「なー?ウチのAかっこええやろ?」
何故か二人には距離感を図られるは雅は楽しそうにしているわであっという間に昼休みが溶けてしまった
次のオフ、一也だけとは言わず倉持も道連れにするか
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とらお(プロフ) - ジョゼフィーヌさん» この度はコメントありがとうございます!ダイヤ、残り2話…衝撃でした…。でもまだactIIIを信じてます!!でもそのおかげで出会ってくれたのは感謝しかないですね、凄く褒めていただけて光栄です!自己満作品ではありますが、これからもよろしくお願いします! (2022年10月13日 18時) (レス) id: 9196c41cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ジョゼフィーヌ(プロフ) - ダイヤのA最終回まで残り2話と聞いて何か面白い夢小説ないかなって思って探してたら、この作品に出会えて、凄く読み応えがあるし、続きも気になります!無理しない程度に更新頑張って下さい!楽しみに続きまってます! (2022年10月12日 16時) (レス) @page27 id: 8e4a678c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とらお | 作成日時:2022年9月25日 14時