60回裏 ページ22
「みっともない真似するな」
「た、丹波さん！」
「俺たちはプレーで語るしか無いんだ」
「は、はい」
丹波さん言うじゃん
でもまぁ、それは最低限当たり前の事なんだよね
そうはいいつつちゃんと一年に牽制するかの様な目線を送る三年生に「はは」と乾いた笑いが出る
ま、監督の狙いは最初から分かってたけど、うちの部員たちは単純で可愛いね
こうやって煽られたらすーぐムキになっちゃう
「ほら後輩の周りに集るな！むさ苦しいよ！私のご飯が不味くなるじゃん」
「な、成宮！」
「なにー？ご飯増やされたいわけー？」
「それは勘弁してくれ！」
「私にご飯の量負けたヤツ、明日ポール間ダッシュ20本3セットね」
「ヒャハ！お前の大食らいに勝てるの増子先輩位だろ！」
ご飯の後、一年達のデータを見直したりしているとあっという間に時間は過ぎ寮生たちの入浴時間になったのでそろそろ帰るかとタブレットをリュックに突っ込みPCの電源を落とした
スニーカーを履いて女王部屋を出るとバットを持った一也がこちらに向かってきているのが見えた
「あれ、お風呂は？」
「少しバット振ってからにしようと思ってな、ついでにA送ってこうかと」
「なに？珍しく気が利くじゃん、やっぱ明日は雪？」
「何がやっぱなんだよ失礼な」
いつもの拗ねた顔を横目に歩き出す
明日は試合に出るから安眠できるようにお気に入りの入浴剤でも入れよう
そんなことを考えながら一也と帰路に着く
「明日お前も出るんだって？」
「うわ、わざと言ってなかったのに」
「礼ちゃんが教えてくれた、なんで言ってくんねーんだよ」
「明日見て驚けばいいなと」
「見逃したらどうするつもりだったんだよ！」
「戦力になるかもしれない一年の試合くらいちゃんと見とけバカ」
そう言って頭をこつくと先程元に戻った顔がまた拗ねた
こいつ最近拗ねすぎじゃない？その顔すれば何でも通ると思ってらっしゃる？通らねぇよ…7割かな
「一年ずりー、俺もAと試合してー」
「仕方ないね、キャッチャーはもう既に一也と宮内先輩がいるから追加はないって判断で試合では指揮も取れる私なんだろうね」
「監督から指揮の指示出てんの？」
「直接言われてないけど、私出すってことはそういう事でしょ」
「…お前が最近監督にズケズケタメで喋ってんの聞いてて益々恐れ慄いたわ、肝座り過ぎだろ」
「怒られてないし良いかなって」
「そういう所だぞ、鳴に似てるって言われんの」
「解せん」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 238人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とらお(プロフ) - ジョゼフィーヌさん» この度はコメントありがとうございます！ダイヤ、残り2話…衝撃でした…。でもまだactIIIを信じてます！！でもそのおかげで出会ってくれたのは感謝しかないですね、凄く褒めていただけて光栄です！自己満作品ではありますが、これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 18時) (
レス) id: 9196c41cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ジョゼフィーヌ(プロフ) - ダイヤのA最終回まで残り2話と聞いて何か面白い夢小説ないかなって思って探してたら、この作品に出会えて、凄く読み応えがあるし、続きも気になります！無理しない程度に更新頑張って下さい！楽しみに続きまってます！ (2022年10月12日 16時) (レス) @page27 id: 8e4a678c0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とらお | 作成日時：2022年9月25日 14時
