56回表 ページ13
「分かってるなお前ら」
今日は本戦の夏やセンバツを決める秋大に比べると重要度はあまり高くない春の大会
しかし闘志を燃やすレギュラー陣を見て一年達は息を飲む
それはそうだ、今日の相手は秋大で敗れた市大三高なのだから
「うけた屈辱は10倍にして返すぞ!」
普段から怖い監督の顔が更にいかちぃ事になっているのを青道野球部名物の円陣の横で「おおう」と声を漏らしながら見る
すると哲さんに手招きされたので側まで行くと無理矢理円陣の中に引き込まれた
「て、哲さん?」
「お前が入らなくてどうする、一番の戦力だ」
「勝利の女王様だしな!」
「ほら、腹から声出しなよ」
こういう些細なところで哲さん達が私を選手の一人、共に戦っている仲間だと思ってくれているのが伝わる
嬉しくなって私もみんなと同じポーズを取る
「俺たちは誰だ…?」
「「王者青道!!」」
「誰よりも汗を流したのは」
「「青道!!」」
「誰よりも涙を流したのは」
「「青道!!」」
高まる熱気に自然と体が熱くなる
少し視線を上げると私の対面にいた一也と目が合った
どちらともなくニヤリと笑った
「戦う準備は出来てるか!!」
「「おおお!!」」
「我が校の誇りを胸に狙うはただひとつ、全国制覇のみ!!」
「「いくぞおおおおお!!!」」
皆が伸ばした人差し指が天を指す
あー、この高揚感、最っ高に試合前って感じ
見上げた空がチカッと煌めいた気がした
春の都大会準々決勝
カウントは2-1
外へ二球続けられ打者の打ち気はそらされた
「ま、そこらのバッターならね」
記録員としてベンチに入った私は打席に立つ一也を見る
特性ムラっけのある半身だが、皆祈ったりなんかしない
なんせ、満塁だから
「いやー、気持ちいいねぇ」
「てめぇ…ヤマはって振り抜きやがったな…ヒャハハ!」
「マグレだろ、次はそううまくいかんさ」
「マグレでホームラン打てりゃ苦労しないよ」
「「お前が言うな!」」
結果は満塁ホームラン
試合結果は16対10と試合に勝ちはしたものの10点取られた事もまた事実
「(丹波さんは今回もバックに助けられながらも大量失点、こりゃ早急に何とかしないとなぁ)」
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とらお(プロフ) - ジョゼフィーヌさん» この度はコメントありがとうございます!ダイヤ、残り2話…衝撃でした…。でもまだactIIIを信じてます!!でもそのおかげで出会ってくれたのは感謝しかないですね、凄く褒めていただけて光栄です!自己満作品ではありますが、これからもよろしくお願いします! (2022年10月13日 18時) (レス) id: 9196c41cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ジョゼフィーヌ(プロフ) - ダイヤのA最終回まで残り2話と聞いて何か面白い夢小説ないかなって思って探してたら、この作品に出会えて、凄く読み応えがあるし、続きも気になります!無理しない程度に更新頑張って下さい!楽しみに続きまってます! (2022年10月12日 16時) (レス) @page27 id: 8e4a678c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とらお | 作成日時:2022年9月25日 14時