【ダイヤのA】ああ！あのトキメキをもう一度【御幸一也】

55回裏 ページ12

「俺と結婚すれば春市が義弟になるよ」

「なるほど！亮さんと結婚……けっこん！？！？」

「あ、兄貴…！？」

「え！？しかも兄貴呼びなの！？ギャップえぐ！！」

「せ、先輩もそこですか！？」

「いやもう何処から突っ込んでいいのか分からなくてつい！」

「成宮は揶揄うと面白いからね」

「私、亮さんのファンに殺されるの、嫌ですからね…」

「そう？残念」


この男、そういうとこだぞ…、こんな爆弾発言もこの人は冗談でしか言わないのがもう分かっているので別に照れたりなんぞしないが、ビックリはするだろうが
でも確かに、春市くんみたいな子を義弟に持てるなら…






「亮さんと結婚、ありだな」

「は？」

「ああいやこっちの話」


おっと危ないさっきの事を思い出して投手陣の練習メニューの事をベンチに向かい合って相談していた一也の目の前で口に出してしまった
そんな私を超怪訝そうに見てくる一也に聞こえてしまったか、と冷や汗を流す


「…なんで亮さん？」

「へ、あ、続ける？この話」

「当たり前だろ、で？」

「いやぁ〜さっき亮さんと春市くんと話してたらそういう話になって」

「は？なんでそんな話になるわけ？」



えー、なんでこの人こんなに怒ってんの〜？
別にちょっとありだなとか、亮さんってそう思えば優良物件だな、とか思っただけで別に他意はないんだけど



「いや、春市くんみたいな可愛い弟ずるいなって」

「…ん？」

「弟くん下さいって言ったらあげないって言われて」

「んん？」

「唯一方法があるとしたら、俺と結婚したら義弟になるよって」

「……俺走ってくるわ」

「なんで！？自主的に！？！」

「いやなんか、うん、お前は、ほんと…ハァ」

「でっか！溜息でっか！」




一也が何を心配しているかは知らないが、この高校生活にそんなものを考えている余裕はないから安心して欲しい





あと前にも言ったが私の好みはジョン・ステイモスだから

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