66回裏 ページ34
「うわ、今日の練習口だけじじい共が来てるよ…」
タブレットを持ちながらグラウンドまで来ると監督が校長と教頭に捕まっているのが見えて顔を歪める
あの二人、主に教頭は学校のブランドを上げることしか頭にない上にめちゃくちゃ失礼なじじいだ
毎回思うけどその頭どうなってんだ
「ここ5年甲子園から遠ざかってますしねぇ、そろそろ我が校の名を全国に轟かせてもらわないと」
「そんなことはどの学校も同じですよーと」
「な、成宮くん…!?」
やっぱり監督に文句言ってんな、とムカついたので横から口を出してやる
去年の夏大後グラウンドに来やがった時に東さん以外の部員を落とすような事を言っていたからカチンときて思っている事を言ったらその後めちゃくちゃ怖がられるようになったんだよな
「ね、監督」
「…心配無用、選手個々の能力は去年の都大会、ベスト4のチームをはるかに上回りますから」
「お、セカンドー!行ったよー!」
監督の横からグラウンドを駆ける選手に向かって声を上げると教頭がビクッと肩を揺らした
私の声と同時に軽々と打球をキャッチし、そのまま倉持にグラブトスする亮さんを見て素直に拍手を送る
「ヒャハハ!」
「鉄壁の守備を誇る二遊間、1番ショート倉持、2番セカンド小湊」
「うぉおおお死ねオラァ」
「強肩強打吠える3番、センター伊佐敷」
「(ぷ、吠える)」
「勝負カン冴える不動の4番、ファーストキャプテンの結城」
「…あの人なんで風読んでんだ?感覚派だろうよ」
「当たればボールは遥か彼方!レギュラーに復帰した超重量級サード、5番増子」
そして最後は、と半身に目をやると黄色い声が増した気がした
「そしてチームを支える扇の要、6番キャッチャー御幸一也」
「(なんで一也だけフルネーム?)私もこれからポジション入るねー」
「ああ、行ってこい」
あのうるせぇじじい共にもカチンと来たが、何故かあの黄色い声にもイラッとしたので小脇にタブレットを抱えたままグラウンドに礼をして半身の元まで行くと私に気付いた一也が何故か嬉しそうに寄ってきた
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とらお(プロフ) - ジョゼフィーヌさん» この度はコメントありがとうございます!ダイヤ、残り2話…衝撃でした…。でもまだactIIIを信じてます!!でもそのおかげで出会ってくれたのは感謝しかないですね、凄く褒めていただけて光栄です!自己満作品ではありますが、これからもよろしくお願いします! (2022年10月13日 18時) (レス) id: 9196c41cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ジョゼフィーヌ(プロフ) - ダイヤのA最終回まで残り2話と聞いて何か面白い夢小説ないかなって思って探してたら、この作品に出会えて、凄く読み応えがあるし、続きも気になります!無理しない程度に更新頑張って下さい!楽しみに続きまってます! (2022年10月12日 16時) (レス) @page27 id: 8e4a678c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とらお | 作成日時:2022年9月25日 14時