57回表 ページ15
家に帰って湯船に浸かっている時も思い浮かんだのは今日の降谷が投げた球
構えた場所には来ていなかったものの私か一也なら大暴投でない限りは後ろへは逸らさない
しかし、あれは
「多分、鳴より球速あったな…」
シニア時代で確か140ちょい、今ではそれ以上
私が受けて来た中では鳴程完成に近い投手は居ない、のだがコントロールは鳴には劣りはすれど驚くべきはその威力とスピード
球があそこまで凄まじい音を立ててミットに収まったのを私は聞いたことが無い
そんなことを考えながらブクブクとお湯で遊んでいると音楽を奏でていた手元のスマホから特定の人物からの着信音が鳴り響いた
「ね〜ら〜い〜う〜ち〜、はいもしもし狙いうたれた成宮です」
『なんだよその出方は』
「一也の着信音、狙いうちだから」
『意図せず周りに誰からの着信かバレるやつ！？』
私のこもったような反響するような声に気が付いたのか一也は「お前今どこ？」と聞いてきたのでニンマリしながら答えてやる
「どこって、お風呂ですけど？」
『ふっ！？お前早く言えよ！！』
「別に見えるわけじゃないんだしそこまで焦る？」
『思春期男子舐めんじゃねーよ』
「どういう威嚇だよ」
赤面して慌てる一也が想像できて笑っていると「笑ってんじゃねーよ」と不貞腐れた声色に変わったので「それで？」と聞いてやる
『お前、沢村と降谷の球受けたんだってな』
「おーい、こっそり受けた意味ないじゃん」
『コソッとマネが教えてくれた』
「見られていたとは、まぁいいや」
『で？受けた感想は？』
正捕手の俺より先に、とか言わないし思ってない辺りが一也と私の関係性や信頼度を示している様で少しニヤける
「沢村は球速はないにしろ一也が言ってた通り面白い球投げるね、取りづらかった」
『だろ？しかも毎回どう動くか分かんねーんだよな』
「あれに投げ分けられるコントロールや変化球が身に付けば立派な武器だね」
『それで、降谷は？』
その言葉に私はニヤリと笑って先程考えていた事をそのまま伝えた
「あんた電話しながらお風呂なんて珍しいわね」
「掛かってきたからね」
「…で？"一也くん"ってだれ？野球部の子？」
「ママ、聞き耳たててたな…」
「タオル置きに行ったら聞こえたのよ、それで？彼氏？」
「か、彼氏！？」
「パパうるさい、う〜ん、運命共同体的な？」
「まぁ！」
「パ、パパは許さんぞ！」
「だからうるさいってば」
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とらお(プロフ) - ジョゼフィーヌさん» この度はコメントありがとうございます！ダイヤ、残り2話…衝撃でした…。でもまだactIIIを信じてます！！でもそのおかげで出会ってくれたのは感謝しかないですね、凄く褒めていただけて光栄です！自己満作品ではありますが、これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 18時) (
レス) id: 9196c41cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ジョゼフィーヌ(プロフ) - ダイヤのA最終回まで残り2話と聞いて何か面白い夢小説ないかなって思って探してたら、この作品に出会えて、凄く読み応えがあるし、続きも気になります！無理しない程度に更新頑張って下さい！楽しみに続きまってます！ (2022年10月12日 16時) (レス) @page27 id: 8e4a678c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とらお | 作成日時：2022年9月25日 14時
