検索窓
今日:23 hit、昨日:4 hit、合計:14,855 hit

□銀河鉄道の夜#その後□ ページ38

**

「うえーっ、めっちゃ汗かいた。風呂入りてぇー」
早くひかるに会いたくて猛スピードで帰ってきたくせに肝心の第一声がこれって…
これじゃねーだろうと自分でも思う。色気なさ過ぎ。
ゆうべの会話からして今夜はそういう流れになるってことは確実だ。
俺たちがただのメンバーから恋人同士に変わる大事なイチャイチャ記念日になるはず。
でもさ、だからこそここは普段通りを装って気恥ずかしさを取り除きたいし
妙にテンションが上がって仕事どころじゃなかったダサさも誤魔化したい。

「おまえなぁ、ウチは銭湯じゃないんだぞ、しょうがないなぁ」
ひかるは文句垂れながらもふわっと笑って浴室へと歩いて行った。
助かった。俺の複雑な胸の内を察してくれたのかどうか分からんがひかるのこういうとこすげー好き。
「お風呂準備出来たぞー」リビングに戻ったひかるに「一緒に入ろっ」と誘うとひかるは
「やだよ、いーよ」と言って逃げようとする。逃すもんかと後ろから腕をまわし捕まえたひかるの耳元で
「ひかる…お願い」としおらしく囁けばひかるは急におとなしい子ネコちゃんになった。
服を脱がせたひかるの手を引いて浴室に立たせ、たっぷり泡立てたボディソープをひかるの肌に滑らせてゆく。勿論俺の手のひらでだ。「前から思ってたけどひかるの体って綺麗だよな」
「別に普通だよ。てかそんな顔してあんま見んなよ…」ひかるは恥ずかしそうに顔を背けた。
えっ、そっち?俺の手はひかるを泡だらけにしながら体中を好きに這い回ってるというのに
俺の視線の方が気になるなんて……俺は一体どんな顔してたんだろう……。
「じゃあさ、ひかる 目閉じてみて、ほらもう恥ずかしくないだろ?」
こくこくとうなづくひかるのうなじにキスをして背中から脇腹へとゆっくり手を動かしていくと
ひかるの体がみるみるうちに桜色に染まっていった。すかさず顎先から真っ直ぐ降ろした指を
へその辺りでくすぐるように滑らせるとひかるの吐く息にほんのり色が乗ってきた。
あー、まじヤバい、ひかるめちゃくちゃ色っぽい。
気がつけば俺はひかるを後ろから抱き込みひかるのモノを握っていた。
「やぶ…、やぶの勃ってる…」ひかるが後ろ向きのままつぶやいた。
「仕方ねーだろ、欲しくてたまんねーんだから」
するとひかるはぞくっとする表情を浮かべ俺のモノをそっと触った。
「じゃあおれが責任とってやる…だからお願い…ベッドに連れてって…」

俺もまだ、知らないひかるがそこにいた。
♥︎Fin♥︎

□はじまりはスパイシー□→←□銀河鉄道の夜□



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
83人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:べす | 作成日時:2022年7月12日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。