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○ 赤様 喘息 ページ39
赤 side
俺はとにかく走った。
今すぐ離れたところへ行きたかったから。
なんで…なんで今『あいつ』に会うんだよ…
『あいつ』というのは、昔俺に嫌がらせをしてきた人で、俺のトラウマの1つである人物のこと。
今すぐ逃げないと何されるかわかったもんじゃない
走り続けてしばらくして、少し息苦しさを感じた
喘息かなぁ…でももっと遠くに行かないと…！！
息苦しさなんて無視して走った。なんかもう限界な気はしたけど。
もうここが何処か自分でもわからなくなった頃、遂に限界を迎えた。
咳が止まらない。喘鳴が凄い。息苦しくて立ってられない。
道路の端っこで横になった。
吸入器なんて家に置いてきたから対処は不可能
このまま俺死ぬんかな…
そう思いながら意識を飛ばした。
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作者名：玲音 | 作成日時：2021年2月4日 22時
