安堵 ページ38
玲於side
「土下座...？」
「そうだ、土下座しろ。そしたら許してやる」
土下座？この男に？
マジ勘弁。
無理無理無理無理。
逆にこっちが土下座してほしいぐらいムカムカしてる。
「....お客様、土下座では問題は解決しないと思います。こちらといたしましてはお客様のお役に立ちたいと存じます。まずはデータの復元をトライさせていただけませんか」
なんとか怒りを抑えて選んだ言葉。
俺ホテルマンらしいっしょ。
「なんでだよ....なんで怒んないんだよ....なんで殴ってこないんだよ.....」
いきなり泣き始めた山田。
は？え、待って。どうすりゃいいの。
「お客様、落ち着いてください」
「...俺のこと、おぼえてる？」
「覚えてますよ」
「最初から？」
「いえ、昨日の夜、英文みながら思い出しました」
「そっか。俺は最初に君を見た時からすぐ気づいた」
話を聞けば、高校も退学してしまい、
なんとか通信制で卒業したけど、就職難民に。
短大に通ってなんとか塾の講師になったけど
３ヶ月でクビを切られて実家に戻る時だったらしい。
「お前らのせいだってずっと思ってた。佐野くんはあんま参加してなかったのもわかってたけど、こんないいところで働いてるの見て許せなくて。ささやかな復讐のつもりだった」
「あのときは...なんもしてやんなくてごめん」
「いや。君はあんまり悪くない。ダメなのは俺なんだ。君もそう思うだろ」
「聞いてもいい？パソコン壊したのも山田だよな？」
「そうだよ。」
だとしたらさ、こいつすげーやつだよ。
頭いい。
「部屋のクレームも、ホームページ見せるのと俺にパソコンを運ばせる伏線。電話もアリバイ工作できないように。でしょ？」
「そう」
「すげーじゃん。やっぱ頭いい。今からだってなんでもできると思うよ」
「え？」
中学時代の謝罪も込めて、励ますことにした。
こんなとこで人生諦めて欲しくない。
こんなに俺をイラつかせたんだから、その才能、違う所で発揮してほしい。
「こんなの普通咄嗟に思いつかねぇよ。今からだって遅くない。なんでもやってみろよ」
「佐野くん...」
「あのときはホントにごめん。山田の今後とかなんも考えないで放置してた」
「...帰るよ」
フロントで会計を済ませ、山田は静かに立ち去っていった。
はぁ...とりあえず無事解決。
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すぅっぴ - ココアさん» ありがとうございます！いつか良いものができるように頑張ります！ココアさんもこれからも頑張ってください！応援してます！ (2017年4月1日 17時) (
レス) id: fd085afb23 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - すぅっぴさん» いえいえ、頑張ってくださいね。楽しみにしてます！ (2017年4月1日 17時) (レス) id: 71838e9f90 (このIDを非表示/違反報告)
すぅっぴ - なるほど！わかりました！ココアさんには二回も質問に丁寧に答えていただき…本当に感謝しています。ありがとうございます！ (2017年4月1日 17時) (レス) id: fd085afb23 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - すぅっぴさん» ログインしたほうがいいですよ！作者ポイントも加算されますし、パスワードなしで編集できるので！ (2017年4月1日 16時) (レス) id: 71838e9f90 (このIDを非表示/違反報告)
すぅっぴ - ココアさん» 応援してます！あとちなみになんですが、私はまだ初心者でログインすらしていないのですが作品を書くことになったらやはりログインしたほうがいいのでしょうか？ (2017年4月1日 15時) (レス) id: fd085afb23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココア | 作成日時：2017年3月24日 10時
