ずるい ページ32
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『部屋のグレードアップを狙ってるんだと思う』
「でもさすがにスイートは....」
『Aちゃんも早く帰りたいでしょ。いいから』
シングルのお客様が、クレームをつけて部屋をグレードアップさせようとすることはよくあるらしい。
「お客様、ご案内いたします。」
納得はいかないけど、スイートルームに案内する。
でも山田様はやっぱり夜景を見ようともしない。
「お気に召しませんか？」
「最初のシングルでいい。戻るぞ」
「はい？」
なぜか最初のシングルに戻ろうとする山田様。
え？なんで？
結局、部屋までお送りしてフロントに戻った。
「なんなんだろ」
「わけわかんねぇ」
「え？山田様から電話？」
登坂さんが慌てて変わる。
「今度はなんだろ」
「俺なんかしたかな」
「わかんない。」
「はぁ....ごめん、A」
「いいってば。笑」
「佐野くん、お呼び出しです」
「まじすか」
「私も一緒に行きます」
もう既にげんなりしてる佐野くん引っ張ってまたエレベーターに乗って、
ため息ついてる佐野くんを励ます。
「気に入られてるんだよ、きっと」
「いや、ただの嫌がらせでしょ」
「佐野くんならきちんと対応してくれるとおもってるんじゃん？」
「...俺きちんと対応できない」
それに、Aにまで迷惑かけてるってのがすげームカつく。ってぼそっと一言。
「迷惑じゃないって。笑」
「迷惑でしょ。こんなんなかったら、お前今頃家だよ？」
「なに？佐野くんは私といるの嫌なの？」
「そうじゃなくて....」
「じゃあいいじゃん」
佐野くんのためなら残業くらいなんてことないよ？って言うと少し嬉しそうな顔して、
お前ほんとお人好しって言われたけど、
もし逆の立場だったら佐野くんはぜったいに残ってくれる。
「山田様、佐野がまいりました」
「パソコンがぶっ壊れてんだけど」
「はい？」
「君らもさっき見たでしょ。ホームページ見せた時はついてたよね？」
ほら、つかない、って電源ボタンを押してみせる山田様。
「ちょっと待って頂けますか。山田様の言い方ですとパソコンが、壊れた原因が当方にあると言うことでしょうか」
「当方じゃない。お前だ」
そう言って山田様は佐野くんを指さした。
小さいけど、佐野くんの舌打ちが聞こえる。
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すぅっぴ - ココアさん» ありがとうございます！いつか良いものができるように頑張ります！ココアさんもこれからも頑張ってください！応援してます！ (2017年4月1日 17時) (
レス) id: fd085afb23 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - すぅっぴさん» いえいえ、頑張ってくださいね。楽しみにしてます！ (2017年4月1日 17時) (レス) id: 71838e9f90 (このIDを非表示/違反報告)
すぅっぴ - なるほど！わかりました！ココアさんには二回も質問に丁寧に答えていただき…本当に感謝しています。ありがとうございます！ (2017年4月1日 17時) (レス) id: fd085afb23 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - すぅっぴさん» ログインしたほうがいいですよ！作者ポイントも加算されますし、パスワードなしで編集できるので！ (2017年4月1日 16時) (レス) id: 71838e9f90 (このIDを非表示/違反報告)
すぅっぴ - ココアさん» 応援してます！あとちなみになんですが、私はまだ初心者でログインすらしていないのですが作品を書くことになったらやはりログインしたほうがいいのでしょうか？ (2017年4月1日 15時) (レス) id: fd085afb23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココア | 作成日時：2017年3月24日 10時
