会いたい ページ24
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「A、帰るよ」
「うん。今日ね、ドイツ人のお客さん来てね?フロントで話せる人いなくてね、私頑張った」
「勉強しててよかったじゃん」
「意外といけるもんだね」
「俺中国人に話しかけられたよ。何も理解できなくて、まじA呼ぼうかと思った。笑」
一流ホテルだけあって、外国人がすっごく多い。
これからも違う国の言葉ちょっとずつ勉強しなきゃなあって思うもん。
「ビールのストックはあるけど...飲みたい酒ある?」
「ビールでいいや」
「そ?じゃあ寝る準備したら俺の部屋来いよ」
家について、部屋の前まで来たけど、
やっぱり私が入るまで入らない。
「来たよー」
「なんだ、意外と元気そうじゃん」
「ご飯持ってきた。食べよ」
「ん。うわ、うまそ」
「ふふ、自信作〜」
「だから遅かったんだ。泣いてたのかと思って心配してたのに」
「後で泣くからいいんだもん」
「朝からなんなの、それ。笑」
ご飯食べ終わって、(盗み食いはちゃんとされた)
ソファーに座ってビールを開けて、
二人で飲む。
「で?なしたの」
「あのさ、超くだらないよ…?」
「Aが悩んでることなんだからくだらなくない」
「...やっぱ佐野くん大好き」
「はいはい、俺も大好き」
ボソボソと小さい声で片寄くんに言われたことを佐野くんに話す。
情けないけど、佐野くんなら呆れたりしないってわかってるから。
「なるほどね....それでさ、Aはどうしたいの?」
「どうしたい?」
「ほんとに好きなの?好きだった、じゃなくて」
若干イライラした口調。
佐野くん、いきなり核心をつきすぎなんだよ。
「はぁ...亜嵐ってやつと、付き合いたい?」
「無理だもん」
「そいつに許嫁とかいなくて、なんの反対もされなかったら付き合いたいの?」
「...わかんない...でも...」
「でも?」
「なんて言えばいいかわかんないけど....話聞いて、昔の気持ちが戻ってきた感じはした」
「...曖昧な気持ちで付き合ったら傷つくのAだけじゃないからね」
わかってる。
恋愛したいって言うぐらいだし、
そもそも亜嵐イケメンでいい人だし。
楓さんだって亜嵐のこと好きに決まってるから。
亜嵐がもし私のこと好きだとしても、
親になんか言われたりとかあるだろうし。
亜嵐と私の未来なんて存在しないんだ。
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すぅっぴ - ココアさん» ありがとうございます!いつか良いものができるように頑張ります!ココアさんもこれからも頑張ってください!応援してます! (2017年4月1日 17時) (レス) id: fd085afb23 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - すぅっぴさん» いえいえ、頑張ってくださいね。楽しみにしてます! (2017年4月1日 17時) (レス) id: 71838e9f90 (このIDを非表示/違反報告)
すぅっぴ - なるほど!わかりました!ココアさんには二回も質問に丁寧に答えていただき…本当に感謝しています。ありがとうございます! (2017年4月1日 17時) (レス) id: fd085afb23 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - すぅっぴさん» ログインしたほうがいいですよ!作者ポイントも加算されますし、パスワードなしで編集できるので! (2017年4月1日 16時) (レス) id: 71838e9f90 (このIDを非表示/違反報告)
すぅっぴ - ココアさん» 応援してます!あとちなみになんですが、私はまだ初心者でログインすらしていないのですが作品を書くことになったらやはりログインしたほうがいいのでしょうか? (2017年4月1日 15時) (レス) id: fd085afb23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ココア | 作成日時:2017年3月24日 10時