私のお世話係《Reo.S》

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玲｢……おそい｣




『あっ、すいません』









まだ不機嫌そうな佐野さんを横目に

いちごみるくの飴ちゃんを頬張る。









『よし、がんばるぞ』









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玲｢あ、A、資料室からこれとってきて｣






『あ、はーい』









小さなメモ用紙に

決して綺麗とは言えない字で書かれた

とってくる資料の名前と

怒ってる これは猫……？兎……？……ゴリラ？









『行ってきますねっ』









佐野さんに小さく声をかければ

パソコンから目を離さないまま


よろしくねー と手を振られた。









資料室について、その名前の資料を探してみると









『……一番上じゃん』









ここにはハシゴも椅子も何もなくて。



……私なら背伸びで行けるでしょ









『……んよっと！！』







背伸びからのジャンプの無敵技を

使ってみたけど、……どうやら無敵じゃないみたい









どうしようか頭を悩ませてたら


後ろからククク、と笑う声。









『……佐野さんっ！？』









玲｢よくわかりましたねー｣






適当にあしらわれてるけど、……






『……佐野さん、これ、届きませんっ』









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