私のお世話係《Reo.S》

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『す、すいませんっ』



玲｢……はぁ｣







別にいいけど……とか言って

ブツブツいいながらも車の扉を開けてくれる佐野さん。








『……ありがとうございます』



玲｢ん｣









隣に乗り込んでハンドルを

にぎにぎしてる佐野さん

なんだか腑に落ちない顔。









『……あの、』






玲｢あのさぁ！｣









2人で声が重なって、目が合う。



『……ふふ、』



玲｢何笑ってんのバカ｣




『だって、佐野さん怒ってるのに優しい顔してるから』







佐野さんの目が合った時の顔は

すっごくやさしくて、

壊れ物を扱うような目をしてた。







玲｢……うるせぇよ｣







佐野さんの顔を見つめる私の顔を

佐野さんは手でそっぽむかせて









『えー佐野さんの顔みてたいのに』







こんなこと平気で言えちゃう私は

この空気と、お酒に酔ってる。









玲｢……なんで健二郎さんの飴貰ったの｣





隣から聞こえる、拗ねた声。

相変わらず私をそっぽ向かせる手はそのまま。






『……貰えたから、ですかね？』









だって、貰えたし









玲｢……はー。｣









佐野さんはおっきなため息をついた。









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