私のお世話係《Reo.S》

29 ページ29

.



.








健｢玲於！そんな目で見んといてや！｣



岩｢健二郎さん、そっち系だったんすね……｣



玲｢……いや、あの、健二郎さんがそっち系でも俺、あの……｣



健｢演技感満載やめい！笑｣









ガハハハハって効果音が付きそうなくらい

豪快に笑った健二郎さんは

岩さんを連れて、接客に行ってしまった。









直｢ね、玲於｣


玲｢はい｣






まだ電話してるA。

……何話してんのかな


今日早く帰ってきてね♡

えぇいま飲みに来てるの……

まってるから♡

……うんっ♡







……やめよう。

こんなハートマークいっぱいな会話

Aにしてほしくねぇわ……









直｢Aちゃんのこと好きなの？｣



玲｢……っは！？｣









ニヤニヤしてこっちを向く直人さん。

思わず大きな声を出してしまって

周りのお客さんも、驚いた顔。







玲｢……すいません、、｣








身を縮ませながら

静かにもう1度、椅子に座った。









直｢すげぇ動揺｣



玲｢ただの可愛い後輩ちゃんっすよ｣



直｢ふぅん。｣









直人さんは、なにか意味があるように笑って

カレーを皿に盛り付けてくれた。









直｢まぁまだ、始まってもないんだから自信持て？｣









.



.

30→←28

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す