私のお世話係《Reo.S》

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『ゆゆちん』



ゆゆ｢その呼び方やめて｣


『ゆっちん』


ゆゆ｢……はぁ｣




『今日も美味しそうなお弁当だね』



ゆゆ｢Aに言われたらなんかムカつく｣


『なんでよ』









今日も今日とて

太陽さんの光を浴びながら

ご飯を食べる私たち。









『……佐野さんもご飯食べてるのかなぁ』





ふときになったことは

無意識に口に出してしまったようで








ゆゆ｢あら、やっぱり佐野玲於様に落ちた？｣





『……そういうんじゃないけど……』









いつもビシバシ指導してくれる佐野さんがいないと

調子が狂う。









『……はぁ』









ゆゆちゃんは残した仕事があるからって

ご飯を食べたらすぐに行っちゃって








ひとりぼっちのわたし。









今戻っても佐野さんいないから

お話する人いないなぁ。……





なんて思いながらも行く場所なんてないから

自分のデスクにもどる。









佐野さんが置いていってくれた

いちごみるくの飴ちゃんを舐めたら

ふわっといちごミルクの香りが漂って







お昼のあとの佐野さんは



いつも、この香り。









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