私のお世話係《Reo.S》

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『るるるるるるんるんるんるんるんるんるん』









佐野さんからもらったいちごみるくを

両手で大事に持って

エレベーターに乗り込む。









｢お、カブトムシだ｣









『……っ！亜嵐さんっ！』









ニコニコした亜嵐さんは

俺も1階でーなんて言って

ボタンの前に立つ私の後ろに立つ。









『……カブトムシ、です』




亜｢いいよねー。｣




『いいですよねー』









……何話せばいいんだろう

分からなくて、エレベーターの中をキョロキョロ。









亜｢なーにみーてるのっ｣





『……んひゃぁっ！？』





亜｢すげぇ声。｣






ゲラゲラ笑って、お腹を抑えてて。


……いいもん、きたない声だもん









亜｢あー、いちごみるくー！さっき玲於買ってたわ｣



『……え？』




亜｢Aちゃんのためにねー、終わる直前に買いに行ってんの｣





『……え』






亜｢ほら、冷たいでしょ？｣









両手でもったいちごミルク。

私の手を包み込む亜嵐さん。









亜｢ね？｣









……亜嵐さんのせいで、あっつい、です









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