今はまだ叶わぬ恋 2【佐野玲於】

スキンシップ ページ26

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はぁ。


好きだなぁ。






したくなくても、自分が無意識にニマニマしてるのは分かってる。






真由「さっきからにやにや隠し切れてない」



「ぎゅーはやばいでしょぎゅーは！」



真由「あの玲於もようやりよったな〜」



「さっきから誰目線なのよ！笑」





幸せすぎて、誰かに言いたい言いたいってうずうずしてた、昨日のこと。




そんなの話せるのは真由だけ。





［ 代官山、14時集合 ］



ってだけLINE送って、ちゃんと来てくれた真由。さすがわたしたち。今はカフェであれこれ報告。





真由「玲於も24だもんね〜早いな〜」



「うんわたしもびっくりしてる、夢者8年前ってコトだもんね？」



真由「顔に推しの名前書いて、大人に埋もれながら叫んでたのウチら子供だったな〜笑」



「でもあれもいい思い出だな〜」



真由「玲於くんとの惚気もっと聞かせてよ」



「本当に彼氏でもないのに...笑」



真由「スキンシップみたいなのは？」



「ほっぺぷに、とか？」




真由「え、されたの？」



「うん」



真由「もうこれは、あと一歩だって...」




「そうかな...」




真由「てか、私が興奮するわ！Aがこんなことになるなんてさ」




「いや〜実はこの後も会うんだ」




真由「だったら、絶対今日だって。絶対、幸せになれるよ」




「もうわたし十分幸せだよ...」




真由「笑顔、忘れないで！前も言ったけど」




「こう？」



って真由に笑って見せた。





真由「なんかぎこちない！けど、本当に笑顔になるときって本当に幸せなときだから、その時になったら笑顔になれるよ」




多分これ以上幸せになったら、わたしの顔にやにやどころじゃないよ、引かれないかなってくらいに、嬉しいんだろう。





なんだろ、会う前ってすっごいわくわくする。何喋ろうとか、どういう顔でいればいいんだろうとか...





さっきラインで、目黒川沿いのお店送られてきたの、ここきてって。




こういうのってすごい緊張する、ファンの子にバレないようにって...土日だしいっぱいいるもんなあ。





とりあえずイヤホンしてマスクして入店成功。




ってわたしは別に関係ないんだった...笑





人も少なそうだし、個室なのがなにより安心。




スマホのディスプレイに表示される時間チラチラ見ながら、まだかな、まだかな、って。



ひたすらに玲於くんが来るのが待ち遠しかった。




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