今はまだ叶わぬ恋 2【佐野玲於】

横顔 ページ20

玲於side





Aに会いたかったって、伝えられてよかった。


俺も、無性に会いたかったから。






電話してくれたのも、素直に嬉しかった。


だから、絶対に会いに行ってやるって。





Aがすげえ真剣にキャラメルラテと向き合って、ラテアートってやつ作ってた。




Aってああ見えて努力家で、

バイトさえも気を抜かない、

そういうのってなんかカッコよくって、









.








" 好きだな "








って、カウンター越しにあの真剣な表情の横顔を見ながら思った。






すげぇじゃんって褒めたら、

頑張ったの、ってニコニコしてる。

おまけに顔赤くしちゃって、

隠してるけど、バレバレなのに。








初めて会った時から変わらない、

放っておけない感じ

しかも、Aすげぇ自分磨きしてるなって









「前より、可愛くなった？」




A「前より、って失礼な！笑」




「前も可愛かった、俺言ったじゃん」




A「クッキーのやつか！あれお世辞でしょ？」




「本気で言ったんだけど」




A「なんか、思ってた玲於くんとは違う、こっちの方が何倍も好き」




「思ってたのって？」




A「テレビとか雑誌とかだと、塩って言われてるじゃん」




「興味ない人にはとことん興味持たねぇから」





A「あ〜も〜これ以上言わないで、照れる。」





「自意識過剰じゃん。笑」





A「そういう玲於くんだって、耳赤くなってるの、知らないでしょ？笑」





「昔から、こうだから」






痛いところつかれた。メンバーにもよく言われるやつ、Aにも気づかれた。









いずれは気づかれると思ってた。







俺が望むのは、

Aとの未来だってことに気付いたんだ。





.

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