記念プリン ページ30
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コンビニから出て、ふたり並んで歩く。
玲於「ん、」
手を出してきた玲於くん、いいんだよね?繋いでいいってことだよね?
恋愛漫画でよくありそうなシーンだけど、実際目の当たりにすると案外戸惑っちゃうもの。
「いいの?」
玲於「イヤなの?」
「ううん、繋ぎたい!」
玲於「はい、」
玲於くんの手をぎゅっと握った。
冷え性とかいってなんだかんだあったかい手。むっちりしてて守ってくれる手。
今向かってるのは玲於くん家。
なにこれ、恋人みたいに幸せすぎる
玲於くんの大きなマンションのロビーに着いた。警備員さんもいてオートロック、ロック解除して、エレベーターに乗り込んだ。
ふたりの狭い空間、緊張する...
手は繋いだまま...
「いけないこと、してるみたいだよ...」
玲於「いけないこと?」
「玲於くん家入っていいの?」
玲於「またいってるし」
「すごい罪悪感...」
玲於「俺ん家来たことあるじゃん」
「あれは、ひとりじゃなかったから」
玲於「じゃあ、帰るの?」
「かえ...りたくない」
玲於「よし、入ろう」
ガチャっと開けた扉。前来たときのように、やっぱり広かった。入った瞬間玲於くんの匂いでいっぱいになった。
ソファのあるリビングまで手引っ張って連れてきてくれたの。
玲於「プリン食べよ」
「うん、美味しそう!」
玲於「スプーンもう一個ない?」
「まって...ないよ」
玲於「じゃあこれひとつで食べる?」
「それは関節キスになっちゃうって」
玲於「イヤなの?」
「べ、べつにわたしは良いけど、玲於くんは?」
玲於「別に気にしないけど、食べよ」
「玲於くんお先にどうぞ」
玲於「ん...うまっ」
って玲於くんが使ったスプーン、はいって渡してきたの、関節キスどきどきする...
「ん!美味しい!」
玲於「はい、スプーン貸して」
「はいっ」
玲於「Aの味がする...笑」
「そういえば玲於くんの味もしたかも...笑」
なんて冗談を言い合って、笑う。
好きな人の好きな食べ物を隣で好きな人が食べてる...
「玲於くんの髪の毛も、プリン」
玲於「ほんとだ、そろそろ染め直そ」
「プリンって可愛い」
玲於「可愛いって言われるのあんま好きじゃないの知ってるよね?」
「ごめん、玲於くんかっこいい」
玲於「ん、よくできました」
頭撫でてくれるの。少しくすぐったい。
その感覚がクセになる。
嬉しくて、頬が緩む。
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かれん(プロフ) - あかりさん» ご愛読ありがとうございます!そのお言葉とても嬉しいです( ; ; )お話溜まっているので随時更新していきますねm(__)m (2020年4月11日 14時) (レス) id: c37460d3ba (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - この作品始まってすぐからずっと読ませてもらってます!!毎回キュンキュンして超ニヤけてほんっとうに最高です!!幸せになれます!更新待ってます!!! (2020年4月9日 2時) (レス) id: f81c34e9d9 (このIDを非表示/違反報告)
yopebona(プロフ) - 初めの方のパスワード教えて頂くことはできますか?2を読んでとても気になるので! (2020年3月27日 9時) (レス) id: 2df607c5ad (このIDを非表示/違反報告)
名無し17767号(プロフ) - はじめまして!今はまだ叶わぬ恋2じゃない方のパスワードを教えていただきたくコメさせて頂きました、!今はまだ叶わぬ恋の方を開いてパスワード聞ければよかったのですが聞けずこちらに書かせていただきました、。この小説好きなので応援してます! (2020年3月11日 10時) (レス) id: 8a7940d163 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - いちごさん» ご愛読ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです( ; ; )これからも玲於くんをかっこよく可愛く書いていきますのでこれからもどうぞよろしくお願いします!m(__)m (2020年1月20日 18時) (レス) id: bb95bb9305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かれん | 作成日時:2019年10月15日 13時