好物頂上決戦【月島 蛍】

梟谷学園高校。 ページ11

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意識が浮上したのは、鼻に痛みを感じたから。

思わず目を開けた瞬間、おでこにも強烈な痛みが走る。







「いだっ！？」

「いつまで寝てんの？あとなんで僕の肩使って寝てるワケ？」

「ちょ、寝起きにガンガン喋ってこないで…私まだ覚醒してな、」

「どんだけ寝起き悪いの？もう一回頭はたけばいい？」

「とりあえずもう少し待っててくれると嬉しいんだけどな！！」






ジンジンと痛むおでこをさする。

どうやら月島にチョップされたらしい。もう少し優しい起こし方できないのかな。こっち女やぞ。


そう思ってたら、バスが止まった。どうやら着いたらしい。

やった！地獄の時間から開放だ〜！(ほぼ寝てたけど)



私はバスから降りた。







「亀ちゃん、面白いのありがとね〜」

「スガさん！貴方という人は！確信犯ですよね！」

「だって面白いんだもん〜。寄り添って寝てるの良かったよ？」

「可愛く言ってもダメですッ！大地さんも田中さんも何で止めなかったんですかぁ…」

「「止めたけど止まらなかったんだ」」

「そうですか…」






スガさん要注意人物。

私は頭の中で、要注意人物にリストインした。






到着した所は、私立梟谷学園高校。

今回、『梟谷学園グループ』に参加させて貰ったけど、どうやら主催の学校のようだった。



みんなバスから降りた途端、赤いジャージを着た人達と、白のジャージを着た人達がこちらに向かって歩いてきた。







「よっ。5月ぶり〜」

「あぁ。今回もよろしく」

「よろしく。こいつ梟谷の主将の木兎な」

「よろしく！！トリノだっけ？？」

「烏野だけど」







大地さんが握手を交わす。どうやら音駒の主将と梟谷の主将らしい。

どっちも髪型にクセがありすぎる…と思っていると、いきなり後ろから叫び声が。







「じょ、女子マネが、3人も……！？」

「おう！いいだろ、虎！」

「ぐうっ…ま、眩しいッ！！」

「仁花ちゃん、(人1)ちゃん、行こう」








潔子さんは微笑み一つ見せず、虎と呼ばれた人を無視してそのまま歩き始めた。お、お強い…。





「仁花ちゃん、トサカにモヒカンに、プリンにツンツン！！なんかすごいね…ホント、すごいね…！」

「うん…す、すごいね…」

「キミらボキャブラリーなさすぎじゃない？すごいしか言ってないケド？」

「しれっと会話に入って悪口言うのやめろ月島！」








私は月島の背中を思いっきり叩いて、

潔子さんの後を追って体育館へ向かった。

左手の甲。→←赤点と東京遠征。

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