完璧なる毛繕い ページ7
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『すみません、最後油断しました…』
「惜しいです先輩！明日は全勝しましょ！」
「今日ストレート止めまくられてたのに偉そうだな〜」
「う"っ、」
『こらこらふみちゃん…』
今日、私達は調子が良くて、最後の試合まで順調に勝ち続けていた。
ノーペナルティいけるんじゃない？って言ってたのに最後の最後で負けた。油断禁物。
坂道ダッシュが終わってちらほらクールダウンのために体育館に戻っていく中、水分を摂りつつ靴をもたもた履き替えてると、「(人1)、」と声をかけられた。
『あ、夜っくん！体調大丈夫なの？』
「おー、もう大丈夫。午後の練習試合はちゃんと出てたから」
『良かった〜…男子の方もう終わったんだ？』
「今日はな。だからコレ返しにきたんだ。美味かった、ありがとな」
夜っくんは私に袋を手渡す。
美味かったってことは食べてくれたんだな、とつい頬が緩む。
『ううん、全然…あれ、全部食べなかったの？』
「え、だって(人1)の分もあるだろ」
『あ、そうだった…』
「気持ちは嬉しいけど自分のことも考えろよ〜？」
『はい…』
私はシュン…としながら笑って、袋を閉じようとして、また開いた。
『中になにか…』
「ああそれ、お礼」
『…！私の好きなチロルチョコの抹茶もち！』
「溶ける前に食えよ〜」
『あ、ありがとう…！いつの間に持ってたの！？』
「合宿前に買って共用の冷蔵庫に入れといた。名前書いときゃ取られねえからな」
『…でも夜っくん、きなこもちの方が好きって言ってたよね』
私がそう言うと、夜っくんはちょっと照れくさそうに笑った。
「…(人1)が好きって言い続けるから、気づいたら買ってた」
『あはは、確かに夜っくんの前でめっちゃ食べてるかも』
「(人1)のせいだからな」
『はいはい』
ちょっと強めの風が吹いて、私と夜っくんの髪がなびく。
ふは、と急に夜っくんが吹き出した。
「よく見たら髪にいっぱい草ついてるな」
『あー…さっき坂道ダッシュ終わった直後転んだの。それだと思う。みんなに取ってもらったのにまだついてた？』
「ついてる。ジッとして、取ってやるから」
夜っくんの手が、私の髪に触れる。
何だかどこを見たらいいのか分からなくて、目を瞑った。
するり、夜っくんの指が右耳に触れて、
『ひゃ、』と声をもらしながら肩を跳ねさせて、思わず目を開けば。
「…っ、」
『え、』
＿＿夜っくんの顔が、思ったより近い。
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はるか(プロフ) - Lunaさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです…！これからもそう言っていただけるよう頑張るのでぜひ今後もよろしくお願いします！m(_ _)m (3月22日 1時) (
レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - もう、めちゃくちゃ胸キュンしちゃいました…。ほんと素敵なお話をありがとうございます…！！やっくん、かっこよすぎます！！！ (3月17日 11時) (レス) @page30 id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - chia.さん» コメントありがとうございます！集合写真はずるいですよね〜…泣くに決まってますよ…本当に… ありがとうございます！更新頑張りますね(*^^*) (3月16日 2時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - わにゆずさん» コメントありがとうございます！一緒の方いてテンションぶち上がりました（＾∇＾）あれは音駒好きにはたまらんですね！モチベ上がりまくりですよね！どうか勉強に集中出来ますように…(^^) (3月16日 2時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！私も夜っくん好きなので書いてて楽しいです(^^) 全然拙くないです！直球で伝わってます！嬉しいです！これからもこの作品をよろしくお願いします！(*^^*) (3月16日 2時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2024年3月8日 8時
